スマホにテザリング機能が備わり、データ通信使い放題プランがそこそこの料金で使えるようになってから、モバイルWi-Fiルーターの出番は格段に減ったように思う。個人的には、ほぼないと言っていい。最後に使ったのは海外に行ったときだったが、それも5年以上前になる。現地で使えるSIMカードを購入した方が安上がりで、MNOが提供している海外ローミングサービスを利用した方が面倒がないからだ。
このように個人的には利用していないのだが、モバイルWi-Fiルーターは根強い人気があり、MNOやMVNOで取り扱いがある。中でも楽天モバイルは2025年9月末現在、「Rakuten最強プラン」(データタイプは除く)を契約すると、本体価格1万820円のところ1万819円割引となり、4G対応の「Rakuten WiFi Pocket Platinum」を1円で購入できる。
Rakuten WiFi Pocket Platinumはサイズ65×96.5×15.3mm、重量約103g。1.4型のディスプレイを備えたコンパクトなLTE対応のモバイルWi-Fiルーターだ。バッテリー容量は2440mAhで、連続待受時間は約260時間、連続通信時間は約10時間。QRコードをスマホで読み取るだけで簡単にWi-Fi接続ができる。16台まで同時接続できる。
Rakuten最強プランの料金は、3GBまでは1078円、3GB超20GBまで2178円、20GB超はどれだけ使っても3278円。毎月追加で1000円から3000円強の料金を払うことになるが、このモバイルWi-Fiルーターを使うメリットを考えてみたい。
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●テザリングの煩わしさから解放される
スマホはテザリングができるとはいえ、モバイルWi-Fiルーターと比べると接続可能な状態にするまでに少々手間がかかる。ディスプレイをオンにし、メニューを呼び出してテザリングをオンにしなくてはならない。Androidスマホのクイック設定、iPhoneのコントロールパネルからテザリングを素早くオン/オフできるものの、それでも一手間かかる。モバイルWi-FiルーターならボタンをワンプッシュするだけでOKだ。
また、スマホでテザリングすると、その分余計にバッテリーを消費する。しかも比較的多く消費する。モバイルWi-Fiルーターを利用すれば、スマホの貴重なバッテリー容量を他の機器のために使わずに済む。また、モバイルWi-Fiルーターはデータ通信に特化した機器なのでバッテリーもちがいい。スマホの他にPCやタブレットを持ち歩いて、それなりの時間利用するなら、それらのモバイル通信はWi-Fiルーターに任せた方がバッテリーの面で安心だ。
●サブ回線として使える
スマホは全国至る所で使えるとはいえ、ビルの中などは特定キャリアの通信が不安的なところもある。また、通信障害などで通信ができなくなる可能性もある。いつでも、どんなときでもデータ通信ができる環境を確保をしたいなら、サブ回線としてモバイルWi-Fiルーターを持っていてもいいだろう。
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また、ビジネスパーソンなら、出張で宿泊したホテルのWi-Fiが不安定で仕事にならないという経験があるかもしれない。そんなときもモバイルWi-Fiルーターがあれば心強い。楽天モバイルならデータ無制限で使えるので費用を心配せずに使える。
●1人暮らしなら固定回線としてもいけそう
1人暮らしで自宅に固定回線が引かれていないなら、その代わりにこのモバイルWi-Fiルーターを使ってもよさそうだ。16台まで同時接続でき、データは使い放題。楽天モバイルのエリア内で、接続する端末が多くないなら速度も心配なさそうだ。
●旅行に1台持っていって、みんなで接続して使える
モバイルWi-Fiルーターが活躍するのは、やはり複数人で行く旅行だろう。みんなのスマホを1台のWi-Fiルーターに接続することで、全員のモバイルデータ通信量を抑えることができる。旅行中は地図でルートを検索したり、写真を撮ってSNSにアップしたりと何かとデータ通信を使うものだが、データ容量の少ない料金プランを契約している人も心置きなく使えるだろう。Rakuten WiFi Pocket Platinumなら、国内はデータ無制限で利用できるので、みんなで接続して使っても安心だ。
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●海外でも2GBまで無料で使える
海外旅行にモバイルWi-Fiルーターをレンタルして持っていく人はまだ多い。レンタル料は1日数百円からと安いものもあるが、レンタルや返却の手間がある。
小人数で短期間の海外旅行ならRakuten WiFi Pocket Platinumで大丈夫かもしれない。Rakuten最強プランは、海外でも91の国と地域で、毎月2GBまで無料でローミングが利用できるからだ。
Rakuten WiFi Pocket Platinumは、現在は1円で購入できるので、毎月約1000円から3000円強かかる維持費だけを考慮すればいい。お勧めしたい人は、スマホの他にPCやタブレットを持ち歩く人、自宅に固定回線がない人だが、スマホのバッテリー残量を気にせず、いつでも快適なモバイルデータ通信環境を持ち歩きたい人は、購入を検討してみてもいいだろう。
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