<DeNA4−5ヤクルト>◇30日◇横浜
ものすごい音が球場に響き渡った。ヤクルト村上宗隆内野手(25)が右越えの21号2ランを放った。1−1の3回1死一塁、DeNAルーキー篠木の146キロ直球を完璧に捉えた。「ファームで1回対戦あったんで、イメージしやすかった」。弾丸ライナーで右翼席上段へ突き刺さった。打球速度は188キロを記録するも「もともとパワーあるんで、しっかり打てればそれぐらい出るかな」と驚きはなかった。
今オフにポスティングシステムを利用してメジャー挑戦する村上は、悔しさが残るラストシーズンだった。上半身のコンディション不良で3カ月以上離脱。初本塁打は7月だった。それでも復帰後は驚異のペースで本塁打を量産し、出場52試合で21本塁打。パワーを見せつけたが、チームは3年連続でAクラス入りを逃した。「もっと打ちたかったですし、シーズン143試合戦いたかった」と悔しさをにじませた。
負ければ最下位が確定する一戦で、主砲の責任を果たした。ヤクルトのユニホームを着てプレーするのは残り4試合。通算250本塁打まであと5本と、大記録への期待もかかる。「全力尽くして頑張りたい」。背番号55は、最後までチームを引っ張る。
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