Beatsは10月2日、新型ワイヤレスイヤフォン「Powerbeats Fit」を発売する。従来のBeats Fit Proを進化させた次世代モデルで、価格は3万2800円となる。Apple Store直営店やauオンラインショップなどの正規販売店で販売する。
Powerbeats Fitは、耳の上部に収まるウィングチップを新たに設計し、柔軟性を従来比で20%向上して安定した装着感を実現した。ケースのサイズは17%小型化して携帯性を高めた。IPX4等級の耐汗耐水性能を備え、雨天や高温下でのワークアウトにも対応する。イヤーチップはXSからLまで4種類を用意し、幅広い耳の形にフィットする仕様となっている。
サウンド面では、人間工学に基づく設計と独自のアコースティックプラットフォームを採用し、全域でバランスの取れたパワフルな音質を実現したという。さらに、空間オーディオやアダプティブイコライゼーションに対応し、装着状態に応じて音響を最適化する。不要な雑音を遮断するアクティブノイズキャンセリング機能や、外部の音を取り込むモードも備える。
接続面ではClass 1 Bluetoothによる安定した通信を可能にし、AppleのH1チップを搭載。iOSではデバイスの自動切り替えや「探す」機能、ハンズフリーでのSiri利用などが可能で、Androidでも専用アプリを通じてワンタッチペアリングやコントロールのカスタマイズに対応する。デュアルビームフォーミングマイクを備え、通話品質の向上も見込める。
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バッテリー駆動時間はイヤーバッド単体で最大7時間、ケース併用で最大30時間。短時間で充電できるFast Fuel機能も搭載し、5分の充電で最大1時間の再生が可能だ。パッケージには再生繊維や持続可能な森林由来の木材を使い、環境への配慮も打ち出した。
カラーバリエーションはジェットブラック、グラベルグレイ、スパークオレンジ、パワーピンクの4色を展開する。AppleのOliver Schusserバイスプレジデントは、Powerbeats Fitについて「快適さ、耐久性、携帯性を次の段階に引き上げた製品であり、まさにPowerbeatsの名にふさわしいイヤフォンだ」と強調した。
Beatsは2006年にDr. DreとJimmy Iovineが設立し、2014年からApple傘下に入った。今回の新製品投入で、フィットネスシーンを中心にさらなる需要拡大を狙う。
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