ソフトバンク今宮健太内野手(34)が1日、ポストシーズンでの完全復活を力強く誓った。プロ16年目の今季は度重なる故障で3度の離脱。左ふくらはぎ痛でファーム調整中も、「8割ぐらい」までに回復し、9月26日には2軍戦で実戦復帰した。15日からのCSファイナルステージに照準を合わせ、6日に開幕するみやざきフェニックス・リーグ初日から参戦する。短期決戦に向け、背番号6が状態をピークに持っていく決意を示した。
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ポストシーズンへ、今宮の表情に覚悟がにじんだ。完全復活への青写真を描き、大一番のCSファイナルステージへ思いを口にした。
「もちろん。そこ(CSファイナル)を目指して。そこで(1軍に)呼ばれた時にいつ、どこでもいける状況をつくっておかないと。『準備できていない』。『不安なんで』とかはきかないし」
悔しさを晴らしたい一心だ。今季は開幕スタメンも、度重なる故障に苦しんだ。9月5日に左ふくらはぎ痛のため、今シーズン3度目の離脱となった。同26日のウエスタン・リーグの中日戦(ナゴヤ球場)で実戦復帰。同27日には1軍がリーグ連覇も、敵地所沢での胴上げには参加せず。名古屋に居残り、27日、28日の2軍戦を最優先させた。「1試合も無駄にはできないと思ったので」。復活を見据え、若手に交じって汗を流した。
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現状については「万全かと言われると、8割ぐらいが正直なところ」。残り2割はフェニックスリーグで埋めるプランだ。「試合数をこなしながら、うまく活用できればなと思います。(フェニックスリーグの)頭から全力でいけたら」。初日から参戦予定。フルイニングの出場も予定し、15日からのCSファイナルステージで状態をピークに仕上げていく。
小久保監督も「(今宮について)間に合う見通し」と語っており、戦力として計算に入れる。昨季はCSファイナルステージで打率5割、1本塁打、1打点の大活躍で突破に貢献。19年はCS史上初となる1試合3本塁打も放った。「CS男」の存在はチームとしても大きい。CS突破、その先の日本一へ−。背番号6のベテランが満を持して、負けられない舞台に戻ってくる。【佐藤究】
<今季の今宮>
◆春季キャンプ 2月13日の第3クール最終日の練習中に左ふくらはぎを痛め、同18日に離脱。
◆実戦復帰 3月21日の広島とのオープン戦(みずほペイペイドーム)に「7番遊撃」でスタメン出場し、2打数2安打2打点。
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◆開幕戦 「6番遊撃」でパ・リーグ最長記録の13年連続開幕ショートでスタメン出場。
◆離脱 5月1日に「右前腕屈筋群の筋挫傷」で出場選手登録を抹消。
◆1軍復帰 6月1日の楽天戦(楽天モバイルパーク)で出場選手登録。
◆2度目の離脱 6月14日のDeNA戦(みずほペイペイドーム)で左脇腹を痛め、同15日に出場選手登録を抹消。
◆1軍復帰 8月19日の西武戦(みずほペイペイドーム)で「7番遊撃」で先発出場。
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◆3度目の離脱 9月5日に左ふくらはぎ痛のため、出場選手登録を抹消。
◆実戦復帰 9月26日の中日との2軍戦に「1番遊撃」で先発出場し、3打数1安打。
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