G7財務相のオンライン会合出席後、記者団の取材に応じる加藤勝信財務相=1日夜、財務省 先進7カ国(G7)の財務相は1日夜、オンライン会合を開き、ウクライナ侵略を続けるロシアの原油輸出に対する一段の制裁強化について協議した。日本から出席した加藤勝信財務相は終了後、財務省内で記者団の取材に応じ、「ロシアの収入を削減する措置に関して議論をした」と説明した。
会合での議論について、加藤氏は「ロシアへの圧力を強める姿勢を各国が共有した」と指摘した上で、「ウクライナの公正かつ永続的な平和を実現する観点から有意義なものだった」と述べた。日本側からは各国に対して「ウクライナ支援の資金ニーズに応える政策オプションを幅広く検討し、引き続き対応していく」と表明したという。
米国は先月中旬のG7財務相会合で、ロシア産原油の購入を続ける中国とインドに対し、各国が関税を課すよう要請していた。日本の対応については、加藤氏は「特定の国がロシア産原油を輸入している点のみを根拠に、大幅な関税引き上げを実施するのは困難だ」との考えを改めて示した。

G7財務相のオンライン会合に臨む加藤勝信財務相=1日夜、財務省(同省提供)