米テスラ、世界販売７％増＝駆け込み購入で過去最多―７〜９月期

　【ニューヨーク時事】米電気自動車（ＥＶ）大手テスラが２日発表した２０２５年７〜９月期の世界販売台数は、前年同期比７％増の４９万７０９９台だった。米国で連邦政府のＥＶ購入支援策が終了する前に駆け込み購入が増え、四半期として過去最多を記録。４〜６月期の１３％減から急回復した。

　マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）の政治姿勢を嫌った不買運動が欧米で広がったほか、ＥＶ市場での中国メーカーや自動車大手各社との競争激化で今年上半期は販売が大きく落ち込んでいた。７〜９月期は米国で駆け込みの効果が出たが、１０月以降は急減すると見込まれている。

　マスク氏は７月、米国や各国でのＥＶ購入支援策の終了により「今後、数四半期は厳しい状況になる」と述べた。マスク氏は自動運転タクシーや人型ロボット事業に注力しているが、収益を生むようになるには時間がかかるとみられる。