環状運転100年を迎えるのを記念し、過去に運行していた103系(左)と205系の復刻デザインにラッピングされた山手線の車両=9月29日、東京都品川区 JR東日本の山手線が環状運転を開始してから来月1日で100年を迎えるのを前に、かつて山手線を走っていた車両のデザインを復刻した記念列車が4日、運行を始めた。「103系」と「205系」のデザインにラッピングした2編成で、来月3日まで運行する。
午後0時半すぎ、大崎駅で多くの鉄道ファンが見守る中、103系の記念列車が発車。午後1時すぎには205系も出発した。立ち会った北島正美・大崎駅長は「これからの100年に向け、さらに魅力ある山手線を目指したい」と語った。
山手線は、1885年に原型となる品川―赤羽間が開通。延伸などを経て、1925年に上野―東京間の高架線が完成し、全長34.5キロの環状線となった。
現在は50編成あり、ラッシュ時は3〜4分に1本の間隔で運転。1日当たり約97万人が利用し、上野、品川、渋谷、新宿、池袋など、東京都心の計30駅を約1時間かけて一周している。
103系は1963〜88年まで運行した全面うぐいす色の車両。205系は初のステンレス製で、2005年まで運行した。

環状運転100年を記念するラッピングをされた山手線の車両=9月29日、東京都品川区

JR大崎駅に入る復刻デザインにラッピングされた山手線の車両=4日午後、東京都品川区