【日本ハム】伊藤大海8回粘投も15勝ならず「気持ちを切り替えて」日本一へリスタート切る

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2025年10月04日 20:32  日刊スポーツ

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ロッテ対日本ハム 8回裏を終え、うつむきながらベンチへ戻る日本ハム伊藤(撮影・鈴木みどり)

<ロッテ3−0日本ハム>4日◇ZOZOマリン



この悔しさはCSで晴らす。レギュラーシーズン最終戦のロッテ戦に登板した日本ハム伊藤大海投手(28)は、8回7安打3失点と粘投も、打線の援護なく完投負け。目標としていた15勝には届かなかった。それでも、球団では95、96年グロス以来、日本人では初めての2年連続最多勝のタイトルが確定。11日からのCSファーストSオリックス戦(エスコンフィールド)に向け気持ちを切り替え、日本一へリスタートを切る。


   ◇   ◇   ◇


ダルビッシュも大谷も成し遂げていない2年連続最多勝の勲章にも、喜びはなかった。伊藤は「全然うれしくない。うーん…って感じ。先制されてしまったのは僕の責任ですし、負けるべくして負けたのかなとは思います」と、声を絞り出した。


4回に先制を許すと、1点を追う8回2死一塁で高部に右翼線適時三塁打を浴び2失点目。さらにソトへの初球がすっぽ抜け、暴投で3点目を与えた。8回2失点なら防御率2・47だったが、この1点で2・52に。計算は頭に入っており「(防御率)2・50も超えましたし、結果として14勝。負けもたくさんついてますし優勝もできなかったし。やりきれないシーズンだった」。沢村賞選考基準の15勝、防御率2・50のどちらもクリアできなかった。


悔しさを倍増させた理由は、もう一つある。昨季も10月7日の最終楽天戦に登板し、7回6安打2失点と好投したが、15勝目に届かなかった。今季は9月17日楽天戦から中4日→中5日→中5日と間隔を詰めて投げたが、この間未勝利。「毎年最終戦に投げているのに、勝ち切れなかった。悔しい」。2年連続でもどかしいレギュラーシーズンの締めになってしまった。


やり返すチャンスは残っている。昨季はソフトバンクとのCSファイナルS初戦に備え登板回避した、ファーストSから登板する予定。「勝つしかない。また(シーズンとは)違う戦い方になると思うので、気持ちをしっかり切り替えて頑張ります。いい形で心のリカバリーをして臨みたい」。逆転日本一を目指し、出直しを図る。【永野高輔】

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