<バスケットボール男子Bリーグ1部(B1):仙台86−76茨城>◇第1節◇4日
新生ナイナーズが白星発進した。バスケットボールB1仙台89ERSが86−76で茨城ロボッツを破り、開幕勝利をあげた。元NBA選手で新加入のジャレット・カルバー(26)が両チーム最多の32得点で圧倒的な存在感をみせた。今日5日も茨城と対戦。開幕2連勝で弾みをつける。
カルバーの勢いが止まらなかった。第1Q残り6分52秒のダンクシュートを皮切りに、3点シュートやジャンプショットなどで会場を沸かせた。残り2分39秒では再びダンクシュートで10点目。その後もしっかりオフェンスの核を全うし、日本公式戦デビューを32得点5リバウンドの活躍でチームの白星に貢献した。「自分たちが体制として取り組んできたことが、しっかり32という数字に表せたことにうれしく思います」と力強く話した。
日本で新たなキャリアをスタートさせた。8月中旬のチーム始動時には「自分が優勝に絡めるようなチームになるために貢献できるんじゃないか」と仙台に来た意味や熱い思いを口にしていた。「ハードワーカーな部分」や「競争心」を「チームに派生させていきたい」と、勝つための気持ちを練習から前面に出してきた。3勝1敗のプレシーズンゲームで手応えを実感し、開幕戦白星をつかんだ。「強い気持ちが最終的に勝利につながったと思います」と胸を張った。
試合後にはブースターから「ダンダンよくなるコール」が起きた。ダン・タシュニーヘッドコーチ(44)は選手たちからの祝福のウオーターシャワーを浴び、勝利をかみしめた。「全体的には、自分たちのバスケットができていた。オフェンスに関しては、カルバーとセルジオのピックアンドロールが楽しかったのではないかと思います」。就任時に掲げた「観ていて楽しい速い展開のバスケ」の体現にも手応え。まずは開幕2連勝を狙う。【高橋香奈】
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◆ジャレット・カルバー 1999年2月20日、米テキサス州生まれ。テキサス工科大で頭角を現し、19年4月のNCAAファイナルに進出して準優勝。同年のNBAドラフトで八村塁と同じ1巡目(全体6位、八村は同9位)でサンズ(ティンバーウルブズに即移籍)に指名された。24−25シーズンからはオセオラ・マジックに所属し、Gリーレギュラーシーズン東地区優勝、プレーオフ準優勝を経験。SG/SF。198センチ、88キロ。
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