記者会見する経団連の筒井義信会長=6日午後、東京都千代田区 経団連の筒井義信会長は6日記者会見し、自民党の高市早苗総裁の就任を受けて日経平均株価が一時4万8000円台に上昇したことについて、「期待の表れだ」と評価した。その上で「『強い経済をつくる』との言葉に確かな意志を感じる」と歓迎した。
筒井氏は高市氏が総裁選で掲げた「責任ある積極財政」について「超長期にまたがる投資などに政府が資源を投下し、けん引すべき領域もある」と指摘。同時に「中長期で財政健全化を果たしていくビジョンは不可欠で、バランスを取る意志も感じられる」との見方を示した。
また経団連は同日、会員企業が政治献金を行う際に参考資料となる主要政党の政策に関する見解を公表した。少数与党の自民、公明両党が、野党との合意形成を経て2025年度予算を成立させたことや米国との関税交渉を取りまとめたことを評価。「自民、公明両党を中心に安定した政治体制が確立されることを強く期待する」と明記し、12年連続で会員企業に献金を呼び掛けた。