女子レスリング金メダリストの吉田沙保里さん(43)と登坂絵莉さん(32)が8日夜放送のABCテレビ「これ余談なんですけど…」(水曜午後11時10分=関西ローカル)に出演。2016年のリオデジャネイロ五輪の際に、宿舎で交わした会話について振り返った。
リオ五輪では、登坂さんが48キロ級で金メダルを獲得。個人戦206連勝中で五輪4連覇がかかっていた吉田さんは、53キロ級の決勝で敗れて銀メダルとなった。
当時、2人は宿舎で同部屋だったが、競技初日に登坂さんが金メダルを獲得。2日目の吉田さんが銀メダルとなり、取材対応を終えて深夜に部屋に戻ると、登坂さんは眠らずに起きていたという。
声をかけづらそうにしている登坂さんの様子に、吉田さんは「私が『絵莉、金メダル取れなくてごめんね』って言ったら、『そんなことないです!』って絵莉が泣いて。でも金メダル取ったのに、本当は喜びたい、笑いたい。本当は2人で取ったら、一番めっちゃ笑えてよかったんですけど…」と回顧。
「(登坂さんは)初めてのオリンピックで金メダルを取ったのに、逆に私が泣かせてしまっているというか。『絵莉は金メダルを取ったから、笑っていいんだよ。泣かないで』って言葉をかけたのを覚えていて…。それはつらい思いというか、悲しい思いをさせてしまったな」と語った。
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登坂さんは、「自分が金メダルを取ったことに対してはうれしかったですけど、オリンピック4連覇かかっていて、負けちゃって人生どん底じゃないですか、沙保里さんは。なのに、『絵莉は私のこと気にせずに、うれしいって喜んでいいんだよ』って言われた時に、人間としてのすごさを見せてもらったというか。一生この人にはかなわないなって」と、吉田さんの度量の大きさに改めて感じ入ったことを明かした。
このエピソードに、ケンドーコバヤシ(53)が「中身が霊長類最強やな」と感心すると、かまいたちの山内健司(44)が「登坂さん、(吉田さんに)『ウェーイ!』って(金メダルの自慢を)やらなかったんですか?」と質問。濱家隆一(41)が「霊長類最低やないかい!」とツッコミを入れ、吉田さんは「逆にやって欲しかったですけどね」と笑っていた。
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