

従順なところが可愛かったミヤコ。俺が少しでも強く言えば、すぐに泣きそうな顔をして下を向く。俺はそんなミヤコをもっと従わせたかった。離婚届に記入させられたときは驚いたが、どうせ本当に届け出るなんてできないだろう。


俺はビールを飲もうと冷蔵庫を開けた。しかしストックが切れている。まったく、専業主婦のくせに買い物もろくにできないのか……。「おい、ちゃんと買っておけよ!」ついイラ立ってそんな言葉が口から出たが、家のなかには誰もいない。


ミヤコは可愛かった。自己主張しないタイプでおとなしく、なんでも俺に合わせてくれた。意地悪をしてからかっても、「やめてよ〜」と困ったように笑うだけ。俺はその従順な素直さが可愛いと思って結婚した。
やがて俺はミヤコを専業主婦にさせて、なんでも俺の言うことに従わせるようになった。少しでも口ごたえしようものなら罵声を浴びせた。反省してうつむくミヤコの姿を見るたび、とてもスカッとしていたのだ。
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原案・ママスタ 脚本・motte 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子

