
秋(9〜11月)はカメムシの発生がピークを迎える季節。洗濯物や網戸、玄関先に張りつく姿に、思わず声を上げてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。
そこで筆者が取り入れているのが、ハッカ油を使ったカメムシ対策。実際にベランダや窓まわりで実践している方法を紹介します(効果や感じ方には個人差があります)。
●カメムシが苦手な「ハッカ油」とは?
ハッカ油はミントから抽出された植物油で、スーッとした清涼感のある香りが特徴。このハッカの香りは、カメムシをはじめとする多くの害虫が苦手だとされており、水で薄めてスプレーすることで、カメムシを寄せつけにくくする効果が期待できます。
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自然由来の成分なので、人工的な香りが苦手な人でも使いやすく、安心感があるのも魅力。スプレーした後にふんわり香るミントの香りは、虫よけだけでなくリフレッシュ効果も感じられます。
●使用上の注意点
ハッカ油を使用する際はいくつか注意点があります。まず、肌に原液が直接触れないようにすること。刺激が強く、肌荒れを引き起こす可能性があります。また、引火しやすいので火気の近くでは使用しないようにしてください。
加えて、一部の動物はハッカ油の成分に敏感で、特に猫は微量でも危険性が高いです。ペットがいる家庭では、使用する場所に十分注意しましょう。
●ハッカ水の簡単な作り方
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準備するものは、ハッカ油・水道水・ガラス製のスプレーボトルです。筆者はドラッグストアのプライベートブランド製ハッカ油を使用しました。作り方は以下の通りです。
1. 水道水180mlをボトルに入れる
2. ハッカ油20〜40滴を目安に、香りの強さを見ながら調整
3. よく振って混ぜる
(※健栄製薬の公式サイトでは、ハッカ油スプレーの作り方として「無水エタノール10mlにハッカ油3〜4滴を加え、水90mlを入れて混ぜ合わせる」と紹介されています。筆者はエタノールを使用しなくても効果を実感できるため加えていません。刺激が強くなり過ぎないように、ハッカ油は少量から入れるのがおすすめです)
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使用時の注意点として、ハッカ油は一部のプラスチックを溶かす性質があります。長期保存する場合は、ガラスや金属製の容器を使用することが推奨されています。
筆者はペットボトルで1分ほど混ぜた後、すぐにスプレーボトルに移す方法を採用しており、これまで容器の溶解や変形は起きていません。
また、ハッカ油の量が多すぎると香りが強くなり、目や喉に刺激を感じることがありますので、最初は少量から試すのがおすすめです。
●スプレーしたらカメムシが消えた!
筆者は、カメムシが特に気になるベランダの手すり・網戸・玄関ドアの隙間にハッカ水をスプレーしています。スプレーをする前は、洗濯物を取り込む際に1〜2匹見かけていたのが、スプレーをしてからはぱったりと姿を見なくなりました。
効果を感じたのは、スプレー後2〜3日ほど。雨が降ったあとは香りが薄れるため、天候に合わせてこまめにスプレーし直すのがコツです。
定期的にハッカ水を吹きかけておくことで、シーズン中のカメムシの出現率が明らかに下がりました。ベランダでは風の当たりにくい場所やサッシの溝などに重点的に噴霧すると効果が持続しやすい印象です。
環境や条件などによって効果に違いはあるかもしれませんが、筆者の環境では効果を実感できました。カメムシに悩んでいる方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
