
南米ベネズエラ沖でアメリカ軍が「麻薬組織の密輸船だ」として攻撃を繰り返していることを受け、国連の安全保障理事会が緊急会合を開きました。ベネズエラが厳しく非難する一方、アメリカは正当性を主張しました。
記者
「ベネズエラ沖でのアメリカの攻撃をめぐって、安全保障理事会がまもなく行われます」
国連の安保理は10日、ベネズエラの要求を受け、アメリカ軍が「麻薬組織の密輸船だ」としてベネズエラ沖で船舶への攻撃を繰り返していることを受け緊急会合を開きました。
ベネズエラの代表はアメリカの主張には根拠がなく攻撃によって民間人が犠牲になったとして「超法規的な殺人だ」と厳しく非難。
そのうえで、「アメリカは麻薬組織の摘発を口実に領土への侵略を企んでいる」と主張し、ロシアや中国もベネズエラを擁護しました。
|
|
アメリカ代表
「アメリカは麻薬テロリストから国民を守るための揺るぎない姿勢を貫きます」
一方、アメリカはこのように述べ、麻薬組織は反米姿勢をとるマドゥロ政権の支配下にあると改めて強調。船舶への攻撃は「麻薬が国内に流入するのを防ぐためだ」として正当性を主張しました。