ソフトバンク今宮健太内野手(34)がCSファイナルステージ前日の14日から1軍に合流することが11日、決まった。小久保裕紀監督(54)がみずほペイペイドームで行われた全体練習で明言。左ふくらはぎ痛でシーズン終盤は離脱していたが、守備の名手がCSに間に合った。参加中のみやざきフェニックス・リーグでは打率5割8分3厘と絶好調。12日の同リーグ、ヤクルト戦(西都)で本番前の最終調整に臨む。
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小久保監督は今宮について「不安はなさそう。間に合います」とホッと胸をなで下ろした。パ王者のソフトバンクは15日からCSファイナルステージを戦う。指揮官は今宮本人とも話し合った上で「14日はこっち」と開幕前日の1軍合流を決断した。
9月4日のオリックス戦で左ふくらはぎを痛め、翌5日に出場選手登録を抹消された。同26日の2軍中日戦で実戦復帰し、現在はみやざきフェニックス・リーグに参加中だ。「フェニックスの1戦目からしっかり動けたのは事実。試合数をこなしてバッティングもある程度はいいように飛んでいる」。宮崎では4試合で12打数7安打、打率5割8分3厘、2打点。1軍昇格にふさわしい成績を求めていた今宮は、有言実行の打棒で指揮官を安心させた。
この日のオイシックス戦(生目第2)は「1番遊撃」で出場予定だったが、今宮が1打席目に入る直前に雨天中断。そのままノーゲームで実戦機会が流れた。「今日はもともと雨予報だったので『できたらいいな』くらいの感覚でした」。それでも試合前練習は入念に遊撃ノックと打撃練習を行い、湿度の高い南国でしっかり汗を流した。12日のヤクルト戦がCS前最後の実戦となる。今宮は「そこが最終チェックになる」と気を引き締めた。13日は休養し、CSファイナル前日から1軍に合流する。
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遊撃守備は名実ともに一級品。緊迫する短期決戦において、ベテランの戦列復帰はチームに大きなプラスとなる。9月27日はリーグ連覇の胴上げと祝勝会には参加できなかった。「もう1回、ビールかけをできるように。そしてその場にいれるように。そのために準備をしてきたつもりなので」。頼もしい名手が間に合った。【只松憲】
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