<パ・CSファーストステージ:日本ハム2−0オリックス>◇第1戦◇11日◇エスコンフィールド
日本ハムのCS初戦勝利の陰の立役者は、生けるレジェンド左腕だった。試合終了直後、新庄監督は「今日は“宮西スペシャル・ウルトラ・ダイナミック(SUD)総合コーチ”が継投をしてくれて」と明かした。抹消中ながら1軍に同行する、史上4人目の通算900登板を果たした中継ぎのスペシャリストが、投手起用を仕切っていた。
新庄監督はCSファーストステージの初戦の継投を任せることを「2週間前ぐらいに伝えていた」という。すでに抹消されていた9月26日西武戦(ベルーナドーム)でも予行演習をさせて、この日に備えていた。
宮西尚生SUD総合コーチも、事前準備は万全だった。「全部シミュレーションして練習の時点で(出番想定を)選手に伝えていた」。試合の流れを見ながら先発伊藤を7回115球まで引っ張り、8回は田中、9回は斎藤とシミュレーション通りに起用して、最後までスコアボードに0を並べた。試合後は「頭使うんでね、糖分が欲しい」と笑った同コーチはとりあえず1日限定の措置だが、また“登板”する可能性もあり。新庄監督も「見事でしたね。勉強になりました」と笑顔でたたえた。【木下大輔】
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