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2025年10月12日 06:10 ITmedia PC USER
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、10月5日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
●日本の物流拠点を見学できる「Amazon Tours」スタート
Amazon.co.jpは10月6日、Amazonの物流拠点(FC:フルフィルメントセンター)を無料で見学できる「Amazon Tours」を日本の千葉みなとFCで始めた。
Amazon Toursは、FC内部を巡りながらAmazonの物流を支えるテクノロジーや職場環境、地域貢献などについて知ることができるという、定例開催される見学ツアー。所要時間は約60〜90分で、これまで米国、フランス、イタリア、ドイツ、オーストラリア、イギリス、カナダの一部のFCで展開されており、日本では千葉みなとFCが初となる。
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ツアーの参加は無料で、現地集合/解散となる。また、安全やセキュリティの観点から、参加時の服装などについてもルールが決められているので、詳しくは公式サイトで確認してほしい。
●Internet Archiveに保存されたサイトが1兆ページを超える
Internet Archiveは10月7日、同団体が提供する「Wayback Machine」にアーカイブされたWebページ数が1兆ページを超えたと明らかにした。
Internet Archiveは、インターネットライブラリを構築するために1996年に設立された非営利団体で、研究者、歴史家、学者にデジタル形式で存在する歴史的コレクションへの永続的なアクセスを提供することを目的としている。
最も古いアーカイブは、1996年の米国大統領選挙に関するWebサイトをアーカイブするために行ったInternet Archiveとスミソニアン協会の共同プロジェクト「Web Archive 96」に関するものとのこと。
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現在では、1日当たり4億9800万ページをキャプチャーし、1日当たり80万人が閲覧しているという。
Internet Archiveでは、1兆ページ達成を記念して、10月中に複数のイベントを実施する予定だ。10月22日には、米国サンフランシスコで開催される祝賀イベントをライブ配信する予定となっている。
●QualcommがArduinoを買収 子会社として存続
Qualcommは10月7日、シングルボードコンピュータ−「Arduino」を手掛けるArduino社を買収すると発表した。買収金額など詳しい内容は明かされていないが、Arduinoは独立したブランドとして継続するという。なお、本買収の完了には、規制当局の承認や慣例的な条件を満たすことを条件としている。
本買収の発表にあわせて、新モデル「Arduino UNO Q」も発表した。メインプロセッサに、AIおよびグラフィックスアクセラレーション機能やカメラ/オーディオ/ディスプレイをサポートする「Dragonwing QRB2210 プロセッサ」を搭載している。
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●AppleがMicrosoftをからかう宣伝動画「The Underdogs: BSOD」を公開
Appleは10月7日、宣伝動画「The Underdogs: BSOD(Blue Screen of Death) Apple at Work」を公開した。タイトルにBSODと入っていることからも分かるように、Windowsのブルースクリーンをからかう内容になっている。
詳しくは動画を視聴してもらいたいが、要約すると、とある展示会でWindowsを使用していた企業が次々とBSODによりPCがダウン。展示を継続できなくなる中で、Macを採用していた企業だけが展示を継続でき、最終的に他社もMacに乗り換えるという内容だ。
動画は「There‘s no security like Mac security.(Macのセキュリティに勝るものはない)」という言葉で締めくくられており、2024年に発生したCrowdStrike問題をテーマにしているようだ。
MicrosoftとAppleが広告でお互いをからかいあうのは、これまでも行われてきたことだ。最近ではあまり見なくなったが、日本でもAppleの「Get a Mac」キャンペーンでラーメンズを起用したCMが公開されていた。
●Synologyが「DSM 7.3」でサードパーティー製ドライブの使用制限を緩和
Synologyは10月8日、同社のNAS向けOSの最新版「DiskStation Manager(DSM) 7.3」を発表した。セキュリティや信頼性の強化に加え、2025年モデルに導入されていたサードパーティー製ドライブの使用制限が緩和される。
Synologyは、2025年にリリースされたNASに対し、互換リストに掲載されたHDDのみをサポートするドライブ互換性ポリシーを導入していた。
信頼性の向上やサポートコストの削減、一貫したユーザー体験の提供を目的としたものだったが、ユーザーからは自由にサードパーティー製ドライブを使えなくなることに対し、反発の声も挙がっていた。
新たにリリースされたDSM 7.3では、この規制が緩和された。2025年モデルのDiskStation Plus、Value、Jシリーズでは、サードパーティー製ドライブのインストールおよびストレージ プールの作成が可能となる。
ただし、M.2ベースのストレージプールやキャッシュの作成には、引き続き互換リストに掲載されているドライブが必要だ。
この他、DSM 7.3では、アクセスパターンに基づいてファイルをストレージ階層間で自動的に移動する「Synology Tiering」機能を導入する。頻繁に使用されるデータを高性能ストレージに、あまりアクセスされないデータをコスト効率の高い階層に移動する。Synology Driveは、共有ラベル、ファイルリクエストの簡素化、ファイルロック機能の強化を導入し、チームコラボレーションを促進するという。
●OpenAIが「ChatGPTアプリ」(Apps in ChatGPT)を発表
OpenAIは10月6日、ChatGPT内で利用できるアプリ(Apps in ChatGPT)を発表した。EUを除く各国でChatGPTのログインユーザー(Free/Go/Plus/Proプラン)が利用できる。
Apps in ChatGPTは、チャット内でChatGPTがアプリを提案したり、アプリ名を指定して呼び出したりできる。アプリは自然言語で応答し、チャット内で利用できるインタラクティブなインタフェースを持っている。
パイロットパートナーはBooking.com、Canva、Coursera、Figma、Expedia、Spotify、Zillowで、提供地域において英語で利用可能。他のパートナーも2025年後半に順次導入予定で、EU向けにも近く展開される。
Apps SDKプレビュー版を利用すれば、パートナー以外の開発者でもChatGPTアプリの構築とテストが行える。Apps SDK は Model Context Protocol(MCP)を拡張したオープンスタンダード構造で構築されており、インタフェースやチャットロジックを自身で定義し、バックエンドと直接連携できるとのこと。
今後、ChatGPT Business/Enterprise/Edu向けアプリの提供や、アプリ投稿の受け付け、ユーザー向けディレクトリ、アプリ公開条件や収益化方法などの発表を予定しているという。
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