巨人長野久義外野手(40)が14日、都内ホテルで引退会見に臨んだ。自らの顔写真がプリントされたボックスティッシュを手に登壇した。冒頭の「16年間、プロ野球選手として大変、お世話になりました。私、長野久義はユニホームを脱ぎ、大学院に進学することを決断しました。一応、12月に受験予定です。よろしくお願いします」とあいさつした。
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スター選手でありながら、長野は飾らず、いつも周りを笑顔にさせる。13年のWBC、不調に苦しむ中でもその姿は不変だった。1次ラウンドが行われた福岡での休養日、乗車したタクシー運転手の何げない言葉にも、“チョーさん節”で車内を笑いに包んだ。
運転手 長野さん、私、うれしいんです。お会いできて。頑張って。応援してます。
長野 すみません、大したことなくて…。僕、全然、打ててないんですよ。どうやったら打てますか?
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「ハハハッ」と笑い合って、和やかな雰囲気が漂った。運転手から「長野さんの場合、雰囲気なんですよ。心配いりません。大丈夫」と言われ、静かにうなずきながら、車内に流れるラジオに耳を傾けた。
車の降り際、「ありがとうございます。しっかり頑張ります」と笑顔で返した。数日後の3月12日のオランダ戦、2安打5打点で勝利に貢献した長野は「運転手さん、見てるかな」と笑った。【久保賢吾】
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