日本戦の敗戦は「良い教訓」、ミスから歯車狂ったブラジル…アンチェロッティ監督は「とても残念で不満」

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2025年10月14日 23:16  サッカーキング

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 ブラジル代表のカルロ・アンチェロッティ監督が、逆転負けに終わった日本代表との戦いを振り返った。

 14日、キリンチャレンジカップ2025で日本代表と対戦したブラジル代表。歴史上、11勝2分けと負けたことがない日本との3年ぶりの対戦となった。

 10日には、韓国代表との親善試合を行い0ー5で圧勝したブラジル。アンチェロッティ監督就任後は、強度の高い規律あるプレスを浸透させ、攻撃だけではなく守備でも強さを見せるブラジルへと変貌を遂げていた。

 試合は26分にパウロ・エンリケ、32分にガブリエウ・マルティネッリと日本の守備の隙を突いて2点を先行する形に。試合をコントロールし強さを見せていたが、52分に最終ラインでのパスミスから南野拓実がゴールを奪うと、62分には伊東純也のクロスから中村敬斗、71分にはコーナーキックから上田綺世がヘディングで決め日本が逆転。ブラジルは集中して戦う日本の前にゴールを奪えず、3ー2で史上初の黒星を喫することとなった。

 ブラジル代表監督就任後、2度目の敗戦を喫したアンチェロッティ監督。試合後の記者会見ではワールドカップに向けたテスト期間であると強調。「今夜の結果は、良い教訓として受け止める必要がある。非常に学ぶべきことがあった。後半はチームはバランスに欠けていた」と振り返り、「韓国戦は90分間良い試合をし、今日も前半は良い試合をしたが、後半をどう修正するかを学ばなければならない。こういったミスはW杯本番でやるより、今やった方がずっと良い」と、チーム作りの段階でミスが出たことはプラスだとした。

 2点リードの中、ファブリシオ・ブルーノのミスから1点を返され、そこから日本に勢いを与えてしまったブラジル。ミスが選手選考に影響を及ぼさないとしたアンチェロッティ監督だったが「ミスがチームに影響し、チームのバランスを崩したし、姿勢を失った。チームのリアクションのなさが、今日大きく学ぶことだ」と、盛り返すことができなかったことが問題だったと指摘する。

 歴史的敗北となり、厳しい声も聞こえる一方で、テスト段階であることもブラジルでは認めている状況。ただ「負けというのは誰も受け入れられることはできない。とても残念に思っており、不満だ」と、敗れたことは決して良いことではないと語るアンチェロッティ監督。「明らかにファブリシオの最初のミスでチームはコントロールを失った。メンタル面で非常に調子を落としたが、これが今日の最大のミスだ。全く良くない結果となってしまった」と、チームとしてメンタル面の成長も必要だとした。

 史上初の敗戦となった日本の印象については「非常に素晴らしい強いチームだと思った。特に後半は非常に良いプレーをし、前線でプレスを仕掛け、我々のビルドアップは難しさを感じた」と称えることに。「ボールを保持して、リスクをなるべく取らず、ボールロストを減らし、素早いトランジションをするように指示した」と、ハーフタイムにはしっかりと指示を出したものの、望まぬ結果に終わってしまった。
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