10月14日夜、東京スタジアムで行われたサッカー国際親善試合「日本代表 vs ブラジル代表」。A代表として過去に一度も勝利を挙げたことのないサッカー王国ブラジルに、日本がついに歴史的勝利を収めました。
そしてその衝撃は、ブラジル代表の公式Xを沈黙させるほどだったようです。試合中の選手交代を最後に更新を止めたまま、という事態が発生中。敗戦のショックの大きさを物語っています。
試合は開始直後からブラジルが圧倒的な個人技と攻撃力を見せつけ、前半32分にはルーカス・パケタ選手の華麗なチップパスからマルティネッリ選手が2点目を決めるという一方的な展開。
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ブラジル代表公式Xはその瞬間、誇らしげにこう投稿しました。
「ISSO É BRASIL!(これぞブラジル!)
ところが、後半に入ると状況は一変。「構える守り」から「奪う守り」に切り替えた日本が立て続けにゴールを奪い、後半25分には上田綺世選手が逆転弾を決めてみせます。
その際の投稿は短く、
「Gol do Japão.(日本のゴール)JP 3-2 BR」
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とだけ記されていました。
そしてその直後の「選手交代」を伝える投稿を最後に、アカウントの更新はピタリと止まります。
X担当者も、まさかの「2点リードからの逆転負け」という異常事態に、キーボードを打つ気力を失ってしまったのかもしれません。
ブラジルにとって、日本は歴史的に「負け知らず」の存在。A代表同士の対戦成績はこれまで日本が0勝2分11敗となっていました。
しかもブラジルは、わずか3日前の10月11日に韓国代表を5‐0で撃破。チームとしての士気が高まりきっている状態です。
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ちなみに、そのときの投稿は、
「BAILA, BRASIL!(踊れ、ブラジル!)」
という陽気なフレーズで、まさにノリノリ。その流れのまま、日本代表にも圧勝するつもりだったであろうことは、想像に難くありません。
しかし、日本代表はホームの声援を背に、後半で怒涛の3ゴール。南米王者のリズムを完全に崩し、ついに“王国の壁”を打ち破ったのです。
スコアボード表示された「3‐2」の数字は、これまで届かなかった歴史の扉が開かれた瞬間を刻みました。
ブラジル代表の公式Xは通常、試合終了直後にスコアや結果を投稿しますが、この日は投稿が途絶えたまま。ファンからは「担当者がショックを受けたのでは」「試合後コメントをまとめている最中かもしれない」など、様々な推測が飛び交いました。
今回の一戦では、日本は攻守にわたり高い集中力を維持し、特に後半の戦術変更が功を奏しました。これまで一度も勝てなかったサッカー王国を相手に逆転勝利を収め、チームとしての成熟度と底力を改めて印象づけた形です。
一方で、ブラジルにとっては「まさかの敗戦」。その沈黙は、単なるSNS上の現象にとどまらず、サッカー王国のプライドを揺るがす象徴的な出来事となったことでしょう。なお、試合翌日の15日午前11時半時点でも、同アカウントの更新は確認されていません。
<参考・引用>
brasil(@CBF_Futebol)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025101504.html
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