米金融大手6社、増収増益=AI相場で株取引堅調―7〜9月期

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2025年10月16日 06:02  時事通信社

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時事通信社

 【ニューヨーク時事】JPモルガン・チェースなど米金融大手6社の7〜9月期決算が15日、出そろった。全社が増収増益を確保。人工知能(AI)の成長拡大見通しが株高をけん引する中、顧客の取引意欲が活発化し、株式トレーディング収入が引き続き堅調だった。企業のM&A(合併・買収)に関する助言業務が好調だったことも追い風となった。

 最大手JPモルガンの純利益は前年同期比12%増の144億ドル(約2兆1800億円)。株式収入やM&Aの助言手数料の伸びに加え、融資拡大が奏功した。純金利収入の増加を受け、バンク・オブ・アメリカは23%、シティグループは16%、ウェルズ・ファーゴは9%のそれぞれ増益となった。

 投資銀行業務が主力のモルガン・スタンレーは企業の新規株式公開(IPO)などに伴う株式引き受けが急伸し、大幅な増収増益。ゴールドマン・サックスもM&Aの助言手数料が急拡大し、業績の底堅さが保たれた。

 トランプ米政権の高関税政策を巡る不透明感が春先と比べて後退し、足元ではM&Aの動きが活発化。ゴールドマンのソロモン最高経営責任者(CEO)は「来年はより力強いM&A環境が見込まれる」と期待感を示した。 

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