
フランスの下院にあたる国民議会で内閣不信任案の投票が行われ、賛成が過半数に届かず、否決されました。マクロン大統領の肝いりだった「年金改革」を凍結するなど、政府側が譲歩したことで一部野党が反対に回りました。
フランスの国民議会で16日、内閣不信任案の投票が行われ、極右や急進左派政党などが賛成しましたが過半数に届かず、否決されました。
フランスでは深刻化する財政赤字を改善するため、政府が年金支給額や医療予算の実質削減など痛みの伴う予算案を打ち出し、先月、前のバイル首相が野党の反発を受けて辞任、後任のルコルニュ首相も就任から1か月で辞任したものの、再び任命されるなど混迷が続いていました。
ルコルニュ首相は14日の所信表明演説で、マクロン大統領肝いりの施策だった「年金受給年齢引き上げ」の凍結を発表し、これを受け、一部野党が不信任案で反対票を投じました。
フランス政府は議会解散という最悪の事態を回避し、予算案についても年内に成立させる方針です。
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