競馬を題材としたTBS系日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」の第2話が、19日に放送された。
ドラマの中では、競走馬の生産地として「日高」が取り上げられている。では、競馬界にとって「日高」とは、どんな存在なのだろうか?
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地理的には、北海道の南部、太平洋に面する一帯(浦河町・新ひだか町・日高町・様似町・新冠町など)を指す。明治時代から続く日本競馬界の「馬産のふるさと」と言われてきた。明治初期に競走馬育成・繁殖の拠点となり、大正から昭和の時代には多くの有力牧場が生まれ、競走馬の多くが日高生まれとなった。国内生産の約8割のサラブレッドが日高地方で生まれていると言われている。
「日高産」は、コストパフォーマンスに優れているのが特長。中小牧場の情熱と工夫で良質の産駒を輩出しているのが日高の魅力だ。血統的に世界の最先端をいく馬が多いわけではなく、昔ながらの血統で馬の価格は比較的安くても、人とのつながりや義理人情という要素が絡み合うため、活躍馬が出ると高額の良血馬にはないような「ドラマ性」が生まれ、人々をひきつけるひとつの理由になっている。
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ちなみに、24年のJRA平地G1・全24レースで、日高地域生産馬の勝利馬は5頭(浦河町3頭=スプリンターズSのルガル、天皇賞・春のテーオーロイヤル、フェブラリーSのペプチドナイル、日高町1頭=マイルCSのソウルラッシュ、新ひだか町1頭=宝塚記念のブローザホーン)。同じ北海道でも安平町は11頭、千歳市が5頭と多い。外国産は3頭だった。
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