フェラーリの新型ワンオフモデル『SC40』、名車のオマージュデザインと専用カラーをまとって登場

　フェラーリは10月17日、“スペシャル・プロジェクト・プログラム”による新たなワンオフモデル、『フェラーリSC40』を発表した。

■『フェラーリF40』を想起させる内外装

　イタリアのブランドが公開した『SC40』は、量産の『フェラーリ296 GTB』をベースとする、純粋で妥協のないベルリネッタだ。シャシー、ミッドシップV6エンジンおよびパワートレインなど296 GTBのアーキテクチャー受け継いでいる。

　このワンオフモデルは、ひとりの顧客の要望に合わせて設計・製造された唯一無二のクルマであり、フェラーリのパーソナライゼーション哲学の体現する1台に加わることとなる。

『SC40』という名称は、1987年7月に発表された伝説的なスーパーカー『フェラーリF40』へオマージュを捧げるものだ。

　エクステリアデザインにもシャープで角張ったラインが反映されるなど往年の名車への敬意を感じられるが、柔らかな面のつながりを巧みに融合するなど単なる再解釈ではなく、現代的でありながら独自の明確な個性が与えられている。そのスタイリングテーマはインダストリアルデザインから着想を得ており、精密なジオメトリーと力強くスクエアなボリュームが特徴であるという。

　インテリアには、F40を強く想起させるカーボン・ケブラー素材がこのプロジェクトのために再開発され、フットウェルやシート背面、フロアマットの一部などに採用された。また、ステアリングホイールやダッシュボードの一部、エンジンペイ、ラゲッジコンパートメントにも同素材が使用されている。

　同じくこのクルマのために特別に開発されたエクステリアカラー“SC40ホワイト”をまとう、跳ね馬の新しいワンオフモデルのスタイリング・モックアップは、10月18日よりマラネロのフェラーリ・ミュージアムで展示される予定だ。

[オートスポーツweb 2025年10月20日]

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