5ZIGEN GT-Rが北京市街地で総合優勝飾る。最終戦までもつれたタイトル争いは王者が連覇/GTWCアジア

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2025年10月20日 19:00  AUTOSPORT web

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レース1で優勝した500号車ニッサンGT-RニスモGT3(TEAM 5ZIGEN) 2025年GTWCアジア最終大会北京
 10月17〜19日に中国の首都北京でGTワールドチャレンジ・アジア(GTWCアジア)の2025年シーズン最終大会が行われ、オリジン・モータースポーツのボブ・ユアン/レオ・イェ組(87号車ポルシェ911 GT3 R)が2年連続でシリーズチャンピオンを獲得した。

 タイトル防衛に成功した彼らは、日曜の午後に北京市街地サーキットで開催されたレース2のあと、同レースで4位に入ったオリジンのチームメイトであるルー・ウェイ(4号車ポルシェ911 GT3 R)と同じ125ポイントで並んだが、勝利数の差で王座をつかみとっている。

 最終戦までに3勝を挙げたユアンとイェはレース2で7位フィニッシュに終わったが、このポジションで得た6ポイントが、土曜日まで7つのペアに戴冠のチャンスがあった激しいタイトル争いの決定打となった。ライバルのひとつだったジョホール・モータースポーツ・レーシングJMRのプリンス・ジェフリ・イブラヒム組(99号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R)は最終戦で2位に入ったものの、タイトルにわずか3ポイント及ばずランキング3位でシーズンを終えている。


■TEAM 5ZIGENが北京市街地サーキット初のウイナーに

 王者決定戦に先駆けて19日午前に行われたレース1では、タイトルを争うチームが7つから4つに絞られた。このレースは複数回のクラッシュによりセーフティカー(SC)が2度導入される波乱の展開に。その2度目のSCがレース中盤のピットウィンドウにあたったため、同一周にほぼ全車がピットインする事態となった。

 しかし、4番手を走っていたポイントリーダーの87号車ポルシェや99号車コルベットを含む複数の車両は、規定時間よりも早くピットアウトしたためペナルティを受けて後退。レース後半、この動きを尻目に7番手から順位を上げてきたTEAM 5ZIGENの500号車ニッサンGT-RニスモGT3がトップに浮上する。

 HIROBONから500号車GT-Rのステアリングを引き継いだ金丸ユウはレース終盤、ニコ・メンツェルがドライブする10号車ポルシェ911 GT3 R(GTOレーシング・チーム)からプレッシャーを掛けられたが、この追撃を0.280秒差で振り切り、チームに総合優勝の栄誉を持ち帰った。

 プロ・アマクラスの10号車ポルシェが2位表彰台を獲得し、総合3位にはTEAM 5ZIGENに次ぐシルバー・アマクラス2位となった89号車BMW M4 GT3エボ(チームKRC)が入り、同クラスのタイトルを確定させている。

 今季最後のレースウイナーは、ウインヒア・ハーモニー・レーシングの55号車フェラーリ296 GT3で、イェ・イーフェイ/ジャン・ヤチ組が表彰台の中央に立った。55号車フェラーリは序盤は2番手についけていたが、アントニー・リウのポルシェがピットストップで遅れたことでリードを奪った。

 レースは、リウの37号車ポルシェがターン1で激しくクラッシュしたためSCランでの決着に。前述のとおりレース2の2位は99号車コルベットとなり、3位には46号車アウディR8 LMS GT3エボII(アウディスポーツ・アジア・チーム・ファントム)が続いている。

 どちらのレースでも総合トップ10入りを逃したものの、FAWアウディスポーツ・アジア・チーム・ファントムのクンフー・チェン/ユー・クァイ組(45号車アウディR8 LMS GT3エボII)がシルバークラスの栄冠を獲得し、アマクラスではガレージ75のダビッド・チプトビアントロ/クリスチャン・コロンボ組(75号車フェラーリ296 GT3)がシリーズチャンピオンに輝いている。

 GTWCアジアは、シリーズ初開催となった北京市街地サーキットのイベントに3万人の観客が来場したと発表した。これは同チャンピオンシップ史上最多を記録するものだ。

https://youtu.be/z3FbnTXPwvY

[オートスポーツweb 2025年10月20日]

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