
子どもの小学校入学を機に仕事と子育ての両立が困難になる状況は、一般に“小1の壁”と呼ばれている。投稿を寄せた50代女性(ITエンジニア)はかつてこの“壁”に直面した際、復職を見据えて将来設計をしたのだが、母親に真っ向から否定されてしまったと明かす。
当時「第3子出産」を控えていたという女性を、母親は次のように痛烈に責め立てた。(文:湊真智人)
「あんたバカ? ○○(長子の名前)ちゃんが小学校に入学する大事な時期なのに出産するだなんて、あんた何も考えていないバカなの?」
「昭和の専業主婦」と「ワーキングマザー」のすれ違い
母親の懸念は、長子が環境の変わり目にいることだった。それは女性も自覚しており、保育園からの進学に伴う変化をこう書いている。
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「保育園は19時半まで預かってくれたのに、学童は17時まで。保育園から小学校入学でただでさえいろいろギャップが大きい上に、保育時間も大きく違う」
“小1の壁”の主な原因は、まさに子どもの預かり時間の短縮だ。これを機に仕事を離れる「ワーキングマザー」が多いことは女性も理解していた。しかし女性はこの“壁”を乗り越えるために「計算」し、その末に「第3子の出産」という結論に至ったのだ。
「長子が保育園卒園直後に、わたしが第3子出産のための産休に入ることで、小学校生活の最初の一番大変な時期を家で見てやれる」
「1年育休を取ることで第2子も小学校に入るので、きょうだい揃って学童に通えるなら夕方家で待つ心細さも軽くなるだろう」
産休と育休を活用することで、長子と次子の側にいる時間を増やすことが女性の狙いだった。子育ての負担は大きいだろうが、充分に合理的な解決法に思える。だが母親は、一切聞く耳を持たなかったという。
「『そんなことどうでもいいじゃない。それより○○ちゃんの大事な時期なのにあんたバカ』を連呼するばかりでした」
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きっぱりと退職し長子の世話に専念すべきという意見は強固なものだった。
「昭和の専業主婦」だった母親は以前から女性が仕事をして、子どもに手間をかけないことに文句を言っていたそう。女性は当時の心境をこう書いている。
「“小1の壁”を乗り越えることに対して『そんなことどうでもいいじゃないバカ』と切って捨てられたことには深く傷ついています」
心配故の言葉だったのかもしれないが、女性はただ応援して欲しかったのではないだろうか。
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