
ほぼ日創業者で現社長の糸井重里氏。新体制で会長に就任する。
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ウェブサイト「ほぼ日(旧ほぼ日刊イトイ新聞)」の企画運営や「ほぼ日手帳」を手掛けるほぼ日が、代表取締役社長の交代を発表した。新社長には現取締役副社長 最高執行責任者(COO)の小泉絢子氏を任命。創業者で現社長 最高経営責任者(CEO)兼最高クリエイティブ責任者(CCO)の糸井重里氏は代表取締役会長 CEOに就任する。異動予定日は11月29日。
新社長の小泉氏は1978年生まれ。2001年にほぼ日に入社後、事業支援部長やほぼ日商品部長(現 商品事業部長)を務め、2013年6月に取締役、2023年11月に副社長 COOに着任。糸井氏の経営方針を深く理解し、事業の成長と組織運営に貢献してきた。
今回の役員交代は、「糸井氏が築き上げてきたほぼ日の土台をつくっている大切な価値観を継承しながら、新たな経営体制のもとで事業の成長を加速させるための前向きな選択」としている。小泉氏は社長就任後、ほぼ日の社員一人ひとりが「生き生きと輝ける場」をつくり、それぞれの能力を最大限に活かすことで組織力を強化し、事業拡大を推進するという。糸井氏はより自由にクリエイティブな活動に邁進し、小泉が組織を率いて着実に事業を成長させるという新体制により、企業価値の最大化を図る。
また、定款の一部変更を発表。11月29日付で「宿泊施設(旅館、ホテル、簡易宿所等)の企画、運営及び管理」や「観光施設の企画、運営及び管理」「旅行業及び旅行代理業」「公衆浴場業」などが新設される予定だ。
このほか、米国での子会社として「Hobonichi Inc.」を今年11月に設立することを決議。CEOは糸井氏が務める。「ほぼ日手帳」は北中米での売上高が20億円に迫り、ほぼ日手帳全体の売上の3分1超を占めるという背景から、成長市場である北米エリアでのさらなる事業拡大を目指す。