友人や同僚からの「気が乗らない誘い」大人の“スマートな断り方”とは? ファーストクラスCAはこう言う

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2025年10月23日 16:20  女子SPA!

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画像はイメージです(以下同)
 恋愛・婚活コンサルタントの田中亜依です。10年間の婚活で600人以上とデートを重ねた経験を活かし、現在は年間1000人以上の恋愛相談に向き合っています。

「友人や同僚からの誘いを断りたい」「言いにくいことを指摘しなくてはいけない」という場面、意外と多いものですよね。ストレートに伝えることもできますが、できれば角を立てたくない、相手を傷つけたくないと思うからこそ、私たちは悩むのです。そんな大人の“困った”解決のヒントを、客室乗務員として国際線のファーストクラスを担当していたホスピタリティ分野のプロに聞いてみましょう。

 桜さん(仮名・38歳)は客室乗務員として国際線のファーストクラスを担当した後、指導員として活躍している女性です。見た目は華やかで高嶺の花のようですが、とても気さくで同性からも好かれるかわいらしい方です。

 そんな桜さんが語る、CAならではの「やんわりスマートに断るスキル」とは?

◆「気が進まないお誘い」大人はどう断るべき?

田中亜依(以下、田中):「気が進まない人から食事に誘われたとき、断れない」という話をよく聞きます。“気の進まないお誘い”は恋愛に限らず、職場や親族、友人関係などさまざまな場面でありますよね。こういう時はどうしたらいいでしょうか?

桜さん(以下、桜):そういう場合は、自分の事情を理由にしてやんわり断るのが一番です。実はCAの仕事でも同じような場面がよくあるんです。

 ファーストやビジネスクラスを担当していると、お客様から「食事に行こうよ」と誘われることがよくありました。でも仕事中に応じるわけにはいきません。そこで私は「ありがとうございます。でも、この後は次のフライトの準備があって……」と言ったり「仕事柄、体調管理を優先しないといけなくて」と答えたりしていました。

 こうやって、相手を否定せず、断る理由を「自分の都合」にすることで、お断りしても角が立たなくなります。

◆「断ったら嫌われるのでは」と不安になる人へ

田中:たしかに、自分の事情を理由にすると角が立たなさそうですね。ただ、「今回の誘いは気が乗らないけれど、断ったら二度と誘ってもらえないのでは」と不安に思う人も多いのです。

桜:その気持ちはわかります。だからこそ「嫌だから行かない」ではなく、「都合がつかないだけ」と伝えることで、相手は納得してくれますよ。私も実際に断った後に「丁寧に対応してくれてありがとう」と言われることが多かったです。

 お誘いを断る際にも、きっぱり拒絶するよりも「今回は難しいけれど、別の日なら」「夜は予定があるので、ランチなら」など、条件を添えると良いですよ。

 そうすれば「嫌だから断っている」と誤解されにくいし、自分のペースを大切にしている人だと伝わります。そして、柔らかく伝えれば、誠実な印象を残せると思います。相手を尊重しつつ、自分を大事にしている印象を持たれることは大切ですから。

田中:逆にもう誘ってほしくない、きっぱり断りたいとき、例えば婚活の場面なら「今回はご縁がなかったということで……ごめんなさい」や「結婚後の生活がまだ想像できず、これ以上進めることが〇〇さんに申し訳ないと感じています」のように説明の言葉を添えて、はっきり気持ちを伝えるといいですね。

 婚活の場合は曖昧にすると相手に期待を持たせてしまうので、誠実さを大切にして率直にお断りすることが、結果的に相手への思いやりにもつながります。

◆友人との割り勘でモヤる、こんな場面では?

田中:人間関係でモヤっとするけど相手に伝えづらい瞬間って他にもありますよね。例えばお金の話です。実は私も経験があるのですが、子連れの友人と3人で食事をした時、友人の子どもが大人と同じくらい食べたのに、友人と私の2人で均等に割り勘になってしまったんです。

 その時、「あれ? 友達の子どもの分も支払わなければいけないのかな?」と違和感があったのですが、うまく伝えられなくて……。こういう場合、どう対応すればいいのでしょうか?

桜:その場合は、その場で直接言うと角が立ちやすいので、次回の集まりの前にLINEなどで「今回は、子どもも一人分として割り勘にしようね」と事前に伝えるのがおすすめです。事前にサラッと共有しておけば、当日の空気を壊さずに公平にできますし、相手も受け入れやすいですよ。

田中:なるほど。たしかに、その場ではなかなか指摘しづらいですもんね。今後もその友人と会いたいと思うなら、予防策としても使えそうです。

桜:関係を壊したくないからこそ、伝え方に迷ってしまうんですよね。CAの仕事は、何百人というお客様を不快にさせないようにする訓練の連続でした。そこで学んだ、やんわりと断る技術は、大人のコミュニケーションでも必ず役立ちます。自分を守りながら、相手との関係を保つためにぜひ活用してみてくださいね。

◆やんわり断るスキルで、人付き合いのストレスを軽減

 断ることに罪悪感を持つ人は多いですが、言い方を工夫すれば、それはむしろ“思いやりのある伝え方”になります。断ることは決して冷たいことではなく、自分を大切にしている証なのです。時間も自分の心も大切な資源です。CA流の「やんわり断る」スキルを使って、無理のない人付き合いを実現しましょう。

<取材・文/田中亜依>

【田中亜依】
恋愛・婚活コンサルタント、デートコーチ。婚活歴10年、婚活に700万円を投資。マッチングアプリ、結婚相談所、合コンで600人以上の男性と出会い結婚。この経験を生かし、国内最大手結婚相談所にて「また会いたくなるデート方法」などのセミナー講師として活動。Twitter:@date_coach_ai/Instagram:@ai_tanaka1019

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