<プロ野球ドラフト会議>◇23日◇
今ドラフトの目玉選手とされた創価大・立石正広内野手(4年=高川学園)が広島、日本ハム、阪神、の最多3球団から1位指名を受け、競合での抽選の末、阪神が交渉権を獲得した。
藤川球児監督が交渉権獲得のクジを掲げた瞬間、立石は一瞬表情を緩め、ほほえんだ。午後5時17分、野球人生の大きな道が広がった。すぐに口を真一文字に引き締めると、再びわずかに笑みを浮かべたのは藤川監督のインタビューで「一緒にもう1回リーグ勝ちたいですね」とテレビ越しにラブコールを受けた場面だった。
会見では「こんなにも沢山の球団が自分を指名してくれたことに驚いている」と話し、阪神の印象については「とにかく強い。とにかく負けないチーム。強いです」と語った。ルーキー年の目標は「まり目標言うと自分が息苦しくなる。まずは1軍で出場できるように頑張りたい」と掲げた。
立石は右投げ右打ちのスラッガーで、広角に長打を打てる逸材。内野手の長距離砲候補は魅力で、主に三塁を守るが複数のポジションを守れるユーティリティーさも併せ持つ。さらに50メートル走6秒0の俊足も備えている。
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高川学園(山口)時代には3年夏に出場した甲子園でバックスクリーンに本塁打を放った。進学した創価大で才能がさらに開花。2年春に東京新大学野球リーグで3冠王に輝くと、3年秋には明治神宮大会で2本塁打、10安打(大会新記録)の活躍。4年春には12試合で5本塁打と打ちまくり、2年連続で大学日本代表に選ばれ、4番を務めた。
今夏以降は故障にも泣かされたが、今月18日にリーグ戦で実戦復帰。多くのスカウトが視察に訪れた。13日には広島がいち早く、立石をドラフト1位指名することを公表していた。
山口・防府市出身。バレーボール一家に育ち、母郁代さん(旧姓・苗村)はバレーボール元日本代表。180センチ、87キロ。
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