福岡県警本部 地下鉄の車内で乗客女性のスカート内を撮影したとして、福岡県警は23日、県迷惑行為防止条例違反容疑で捜査1課検視官室長の男性警視(51)を書類送検し、停職3カ月の懲戒処分とした。警視は「性的欲求を満たすために盗撮してしまった」と容疑を認め、同日付で辞職した。
県警監察官室によると、警視のスマートフォンからは、2000人以上の女性の後ろ姿やスカート内を撮影した動画や静止画計約3900点が見つかった。県警本部内で撮影した女性職員の画像も含まれていたという。警視は「2022年9月ごろから盗撮していた」と話しているといい、勤務時間中に撮影したことも認めた。
送検容疑は6月13日午後、福岡市地下鉄天神駅から列車に乗り、座席に座っていた女子大学生に撮影目的でスマホのカメラを向け、同15日には列車内でアルバイト女性のスカート内の太ももなどを撮影した疑い。
6月中旬に県警本部の女性職員から「後方を撮影されたかもしれない」と相談があり、監察官室の調べで、警視の関与が浮上した。
県警では幹部の不祥事が相次いでおり、9月に刑事部長が酒席で女性職員2人に性的発言をしたとして辞職。人身安全対策課長だった警視も同月、女性職員への性的発言で戒告処分を受けた。
那須重人首席監察官の話 職員の指導・教養を徹底し、再発防止に努める。