暑さ過ぎても…菌増殖注意=ペットボトルやリップグロス―研究機関「油断しないで」

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2025年10月24日 07:31  時事通信社

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時事通信社

 10月も下旬に入り、涼しく感じる日が増えた。ただ、ペットボトルやリップグロスなど、口を付けて使う製品の取り扱いには引き続き注意が必要だ。使用後に高温の状態で放置すると有害な菌が増えるためで、研究機関は「涼しくなっても油断しないで」と呼び掛けている。

 一般的にペットボトルについては、一度口を付けると菌が増えやすいことが知られている。宇都宮市衛生環境試験所によると、ミルクコーヒーや麦茶入りのペットボトルを一度飲んだ後に30度の気温に置くと、食中毒の原因になり得る菌の増殖が確認された。

 特にミルクコーヒーでは、飲んだ直後は1ミリリットル当たり約1000個だった菌が、24時間後には約1000万個、48時間後には3億個以上に増えた。菌の栄養分となる糖分などが多く含まれることが原因と考えられる。麦茶でも菌が増殖したが、これは麦茶に含まれる炭水化物の多さが原因とされる。

 同試験所の担当者は、菌は目安として25〜50度で増殖しやすく、食中毒のリスクを防ぐには10度以下で保存する必要があると指摘。「涼しくなっても油断せず、ペットボトルの放置や長時間の持ち歩きは注意して」と呼び掛ける。

 リップグロスにも注意が必要だ。花王(東京都中央区)の安全性科学研究所によると、リップグロスやリキッドタイプの口紅といった液状の製品は、唇に付着した汚れや雑菌がブラシ(筆)を通じて容器の中に入ることがある。容器の中で菌が増殖すると、品質の低下や悪臭の原因となり、炎症を起こすリスクもある。

 同社によると、リップグロスなどに付きやすい菌は高温多湿だと増殖しやすく、涼しくなっても注意が必要という。同社の担当者は「高温や直射日光での保存は避けた上で、唇を清潔にしてから塗り、使用後にはティッシュなどで筆を拭いて容器に戻すことが望ましい」と話している。 

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  • 歯ブラシは使用後に洗うけどね
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