【日本ハム】新庄監督「取り組み方とか人間性も含めチームの和を」ドラフト指名選手へメッセージ

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2025年10月24日 10:50  日刊スポーツ

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ドラフト1位で創価大・立石の交渉権を獲得し、喜ぶ阪神藤川監督(奥)の手前で悔しそうな日本ハム新庄監督(中央)。右は広島新井監督(2025年10月23日撮影)

<プロ野球ドラフト会議>◇23日



日本ハム新庄剛志監督(53)が3度目の1位入札で明大・大川慈英(じぇい)投手(21)を指名後に取材応対した。


その後に指名した支配下、育成合わせて計7選手へ向けて熱いメッセージなどを送った。一問一答は以下の通り。


−1位指名を終えて


「いや、うれしいっすよね。大川君、本当にキレのあるボールで抑えでも、中継ぎでも、なんかね、開幕からビュンビュン抑えてくれるようなイメージを持てるピッチャーです。すごくうれしいです」


−即戦力として活躍を期待


「もちろん。僕は高校生だろうが大学生だろうが、もう即戦力で。そういう見方をして、キャンプもずっと見てるんで。それはもう、いいと思ったらすぐ使いますよ」


−ちょっと抽選のことも伺いたいのですが


「あんま聞かないで(笑い)」


−なかなか、くじを開きませんでしたが


「いつも開いてないです。もう、来年この場に立つとしたら、立ちません。もう、いいです(笑い)」


−今日は何か験を担いだりは


「ないないないない。(競合が広島と阪神で)3分の1かぁ、チャンスあるなぁって思ってました。5分の1ぐらいかなと思ったんですけどね」


−立石選手は残念な結果にはなりましたけれども、大川投手との交渉権を獲得


「縁ですから。(立石には)タイガースの方で活躍してる姿をね、見たいと思います」


−大川投手を指名されて、ファイターズでどんな投手になってほしいですか


「球の質から言うと、北山君に似てるんすよ。だからファイターズに入って、たくさんご飯を食べてもらって、たくさんトレーニングをしてもらったら、1年でガーッと変えられる球団なんで。成長とともに、将来メジャーという場所で投げてもらえるようなピッチャーになれたらいいかなと思います」


−監督からは、どういったアドバイスをしたいか


「僕はね、モチベーターなんで。監督じゃないんで。気持ちの面で、どんどんマウンドで騒げ、ほえろというアドバイスしかできません」


−先発ローテーションに入ってほしいという期待はどうでしょう


「まずは中で見てみたいかなっていう気持ちはあります。僕、そのパターン多いんすよ。中継ぎの気持ちも分からせる。で、先発で投げた時に中継ぎの経験があるから、こういう抑え方をしたらいいというものを両方、勉強させたいんで。もちろんね、頭の中では先発で行かせたいなって気持ちはあるんですけど、順番というか、僕の中ではあるんで。だから中継ぎを経験させることが、ものすごく大事なことだと思うから、楽しみでしかないです」


−大川投手へ向けてひと言「ファイターズはものすごくいい球団ですし、ご飯がとにかくおいしい。で、ウエートトレーニング場やら、もうすべてが完璧だしね。エスコンフィールドで暴れてる姿を見させてください」


−大川君の映像は前日のスカウト会議でも見た


「見ました、もちろん。印象に残ってます、ものすごく。いいホール放るな、と。もっとこれ、体が出来上がって下半身が使えるようになったら、さらにホップ成分のある真っすぐを投げてくれるんじゃないかなっていうので見てたんですけど、なんせ僕はあんまり関わりたくないんで(笑い)。ドラフトに関しては。心の中で思いながら“いい球放るなあ。このピッチャー欲しいな”って思った1人です。3人いたんですけど」


−空振りやファウルが取れるような真っすぐ


「うん、間違いない。これでまたツーシームとか覚えてもらえたら、さらに幅広がりますけどね」


−明大では抑えをやっているが、まずはリリーフなら1年目からも


「チャンスありますよね。後ろから、中から、前に(笑い)」


−北山君のような成長のさせ方


「そうそう、一緒ですね、ほぼほぼ。そういう育て方はしたいし。でも、見てみないと分からんすからね。キャンプ中…まあ5分以内にはわかりますけどね(笑い)」


−北山君の時は、一目見て1軍昇格を即決


「北山君は3球(笑い)。3球で1軍だから。だから5球以内で決めさせてほしいっすね(笑い)」


−2度目の抽選では木田GM代行に代わった


「変わった、変わった」


−あそこは、どんなやりとりがあったんですか


「木田さんは清宮君、引いてるんで。本当はね、ここ(立石)でもう木田さんに行ってほしかったんですけど…(平川の競合は広島だけで、くじの数が)2になったんで、俺、次来るかなと思って(笑い)。でもこれはね、1位で取った選手は必ず活躍するとは限らないんですよね。もうドラフト、僕5位なんですけど、5位の選手でも3位の選手でも、どういうふうに化けていくかっていうのはね、指導法にもかかってると思うんですけど。あとは、すぐにでも、あのグラウンドでプレーをしたいっていう強い気持ちを持ってる選手というのは、すぐグラウンドに立てるから。練習から、そういう姿を見てるし、取り組み方とか人間性も含め、チームの和を…1年目からは崩さんか(笑い)。礼儀正しいかとかね、そういうとこを見たいと思います」


−くじ引きの時に阪神藤川監督がなかなか手を挙げなかった


「ほんとだよ、粘ってね、あいつ。ためやがって…キタキタキタ、俺やと思って(笑い)。球児かいって。もう、知ってるね、あいつ(笑い)」


−抽選箱に手を入れてから引くまで時間がかかった


「取れなかったんですよ。あれ、どこだろうって。あんまり(箱の中身を)見たくなかったから。こうやって探り探りで、最後の最後で変えてしまったんですよ。んー、2回ぐらい変えたかな(笑い)」


−藤川監督が中身を確認する前に封筒を落とした


「あれで嫌な予感したんですよ。うわ、向こうに持っていかれる。何、落としとんねんって、しっかり持っとかんかいって、思った次第でございます(笑い)」


−もう抽選は行かない


「もーいい、もーいい、もういい、もういいっす(笑い)」


−大川投手ですが、昨日は投手の映像は打者目線で見ていると話していたが、打ちづらい印象ですか


「真っすぐ1本に張った時は、なんかバチンと捉えたら軽そうな球質だなとも思いましたね。果てしなく飛ばされそうな…オリックスの杉本君あたりに(笑い)。でも、そこでね…あの、変化球を全部見てるわけじゃないですけど。それを狂わすテクニックっていうのは、ウチのピッチングコーチ陣はたくさん知ってるんで、さらに伸びると思いますけど。でも、もちろん最初は言わない。何にも言わないですよ。だって、彼の力でドラフト1位になったわけだし。まずは見てから。直すことはないかな、最初の半年ぐらいは。でも、クイックとかはいいますね。クイックと癖。ちょっと(構えたグラブが体と)離れた感じだから…(グラブの位置を)耳の後ろに持っていこうかな(笑い)。その方法は、いろいろあります。まあ緊張感ありますよね、毎年。やっぱり1人の人間として、くじで人生がものすごく変わってくるから、その責任はものすごくあるんで。そういう体験は、もうしたくないです(笑い)。もういいかなと。でも、引いたら引いたでうれしいしね。引いた選手っていうのは使いたくなるし。俺が引いたんだ、と」


−来年もくじ引き役をお願いされたら、また考えるか


「まず、この場に来てるか分からん(笑い)。それは分かりません。人生いろんなことがあるので」

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