
コンビニのトイレは便利でありがたい。だが多くの人で賑わう観光地では、維持管理の負担が経営を圧迫するケースもあるようだ。甲信越地方でコンビニ5店舗を経営しているという40代の女性が、観光客によるトイレ利用の壮絶な状況について投稿を寄せた。
「現在オーバーツーリズムで利用者もほぼ外国人。清掃の度に便器はもちろん汚物入れもひどい状況です。使用後に流してないのはもちろん良くある事ですし、詰まってしまう事も多々あります」
コンビニトイレを借りた客のマナーの悪さが話題になるとき、しばしば「有料化」が対策の一つとして上がることがある。女性は「私もトイレの有料化に大大大賛成です!」と書いて、悲惨な実情を訴えた。(文:篠原みつき)
「無料で貸した上に修理依頼は自腹」
使用後の汚損だけでなく、トイレが詰まったり破損したりすることも日常茶飯事のようだ。その復旧コストが、経営に重くのしかかっているという。
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「スッポンなど使ってどうにもできない時は業者に依頼しますが、その都度店舗で費用を負担しています。無料で貸した上に修理依頼は自腹」
買い物客へのサービスとして提供しているトイレが、逆に経営を圧迫している実態がうかがえる。ただでさえ人手不足の中、清掃の負担も限界に近いという。
「人手不足の中トイレ掃除の負担等々、スタッフ一同苦戦している状況になります」
トイレの貸し出しはコンビニ本部の意向が大きい。オーナーとはいえ、フランチャイズ契約で勝手に有料化は難しいだろう。
行政に相談するも「町では負担しません」
女性はこうした状況を行政にも相談したという。しかし、返ってきたのは冷たい対応だった。
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「この状況を町役場に相談し、詰まった時など町で費用負担していただきたいと相談しましたが、町では負担しませんと理由もなく断られました。観光地であるのに公衆トイレもあまりなく仮設トイレも増やして欲しいと要請しましたが設置予定はないと断られました」
観光地でありながら、インフラ整備が追いついていない実態が浮かび上がる。そのしわ寄せが、民間のコンビニに集中しているのだ。女性は「コンビニのトイレ利用者は増えていくばかりです。本当にどうにかしていただきたいです」と、切実な訴えで投稿を結んだ。
※キャリコネニュースでは「コンビニのトイレ、何も買わないで使うのはどう思う?」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/MNKI2O5Y
