激闘6時間40分 延長18回劇的サヨナラでドジャース連勝!大谷1試合2本塁打&4敬遠 全9打席出塁はPO史上初 第4戦でWS初登板予定

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2025年10月28日 16:03  TBS NEWS DIG

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■MLB ワールドシリーズ第3戦 ドジャース 6−5 ブルージェイズ(日本時間28日 ドジャー・スタジアム)

ドジャース・大谷翔平(31)が本拠地でのワールドシリーズ(WS)第3戦、“1番・DH”で先発出場し、4打数4安打3打点5四球。3回にはワールドシリーズ2号、今プレーオフ7号、松井秀喜氏の日本選手最多タイに並ぶプレーオフ通算10号。そして、7回には1試合2本塁打となるWS3号、日本選手最多となる通算11号、全9打席出塁はPO史上初となった。チームは延長17回に劇的サヨナラ勝ち、ドジャースが連勝で2勝1敗となった。

敵地から始まったワールドシリーズ、第1戦は投手陣が崩壊し、11失点で大敗。しかし、第2戦はその空気を打ち砕き、山本由伸(27)が105球の熱投で完投勝利、1勝1敗で本拠地に戻ってきた。

始球式には“トルネード投法”で活躍したドジャースのレジェンド・野茂英雄氏(57)が登場、キャッチャーは2試合連続完投を果たした山本由伸(27)が務め、本拠地は試合前から大熱狂となった。

前日での会見では「状態的には少しずつ上がってきている。事前の準備と後は打席に入る心構えは1打席1打席大事にしながらいきたい」と話した大谷。ブルージェイズの先発はサイヤング賞3度受賞のレジェンド、M.シャーザー(41)、リーグ優勝決定シリーズでは監督がマウンドに向かうと鬼の形相で追い返すなど、まさに“マッド・マックス”というニックネームがふさわしい。

1回、ゲームの流れをつかむ大事な大谷の第1打席、カウント0−1から内角低めのカーブを引き付けてライト線へのツーベースで出塁、しっかりとリードオフマンの仕事をこなした。しかし、経験豊富なシャーザーは2番・M.ベッツ(33)を浅いライトフライ、3番・F.フリーマン(36)をサードフライ、4番・W.スミス(30)を空振り三振と大谷を2塁から進めず無失点。

それでも2回、1死から6番・T.ヘルナンデス(33)、シャーザーのスライダーを完璧に捉えて、レフトスタンドへプレーオフ5号ソロ、本拠地ファンも大熱狂の先制アーチ。大谷もベンチで絶叫し、T.ヘルナンデスを迎えて力強く握手した。

3回には大谷の第3打席、この打席でシャーザーの全ての球種を確認し、カウント1−2からの6球目、内角高めのストレートを完璧に捉えて、弾丸ライナーでライトスタンドへ。打球速度163.3キロ、飛距離118.6m、角度32度。WS2号、今プレーオフ7号のホームラン、大谷は通算10号、松井秀喜氏の日本人通算最多記録に並んだ。

大谷のホームランで追加点を奪ったドジャースは4回、無死1塁で4番・ビシェットの打球をセカンド・T.エドマン(30)が併殺打を焦り、打球から早めに目線を外してしまい痛恨のエラー。1死一、三塁とピンチを迎えると、6番・A.カーク(26)が左中間スタンドへプレーオフ5号となる逆転スリーラン。ドジャースはミスから逆転を許してしまった。

走者がいなくなったが、グラスノーは立ち直れず、連打でまたも1死一、三塁とピンチを招くと、犠牲フライで追加点、2対4とリードを広げられた。

2点を追うドジャースは5回、先頭の8番・E.ヘルナンデス(34)がヒットで出塁、1死一塁で大谷の第3打席、ここでブルージェイズベンチはシャーザーを降板、納得の表情でシャーザーもベンチに下がった。ブルージェイズは2人目、M.フルハーティ(24)をマウンドへ。

大谷に対し、5球連続スイーパーでフルカウント、そして、6球目、スイーパーを引き付けて逆方向へ弾き返して詰まりながらも左中間へタイムリーツーベース。大谷は3安打2打点、3対4と1点差に詰め寄った。さらに2死二塁で3番・フリーマンも1塁線を破るタイムリーツーベース、ドジャースが4対4の同点に追いついた。

5対5の同点で迎えた8回、1死一、二塁のピンチでドジャース・佐々木朗希(23)がワールドシリーズ初マウンドへ。途中出場の1番・T.フランス(31)は98マイル(158キロ)でバットを折ってサードゴロ。

2死二、三塁で迎えるは2番・N.ルークス(31)、3塁に走者を置いてもスプリットを連投、4球連続スプリットでカウント2−2と追い込むと、最後もスプリット。ピッチャーゴロにグラブを伸ばしてキャッチ、1塁方向に走りながら大事にトス、やや低い送球となったが抑えた。佐々木は両手を両ひざに付けて、ホッとした表情を見せた。

9回のマウンドにも上がった佐々木、先頭の3番・ゲレーロJrをライトフライ、その後、四球を許し、5番・D.バーショ(29)の打球は1塁手のF.フリーマン(36)のミットを弾いたが、2塁手のT.エドマン(30)が素早くカバー、3塁を狙った走者を落ち着いて刺して佐々木を助けた。佐々木は1回2/3、29球を投げて、被安打1、奪三振0、四死球2、失点0のデビューとなった。

9回裏、1死走者なしで大谷の第5打席、ブルージェイズベンチはサヨナラの走者となるが、申告敬遠。2番・ベッツの打席で盗塁を試みたが、タッチをかわすために体をねじり体勢が崩れベースから離れてしまってタッチアウトとなった。

延長10回、ドジャースは2死一塁で2番・ルークスにライト線へツーベースを打たれたが、ライトのT.ヘルナンデス、エドマンと無駄のない中継プレーで1塁からホームを狙った走者をホームでタッチアウト。失点のピンチを防いだ。

延長11回、2死走者なしで大谷の第6打席、ここもブルージェイズベンチは2打席連続の申告敬遠、2番・ベッツがヒットで続いたが、大谷が2塁ベース手前で足を気にする素振りを見せた。ロバーツ監督も確認にいったがそのまま出場。3番・フリーマンはレフトフライに倒れた。

延長12回、ドジャースは2死満塁のピンチで今季限りで引退を表明しているC.カーショー(37)をマウンドへ。2番・ルークスをフルカウントからの8球目、スライダーを打たせてセカンドゴロ、大ベテランがピンチをしのぎ、ガッツポーズで雄たけびをあげて、ベンチに戻ると、ロバーツ監督と抱き合った。

延長13回、先頭のエドマンがツーベースで出塁、ここで代打・M.ロハス(36)がしっかりと送りバントを決めて1死三塁、さらに代打でA.コール(31)を送ったがショートフライ、2死三塁で大谷の第7打席は3打席連続で申告敬遠。続くベッツも申告敬遠で3番・フリーマンとの勝負を選択した。去年のワールドシリーズMVPに一本が出ずにセンターフライ。ホームが遠く長い試合となった。

延長15回、1死から大谷の第8打席、4打席連続で申告敬遠。全8打席出塁はPO史上初となった。後続のベッツ、フリーマンが倒れてゲームを決められず。延長17回、2死から途中出場のコールがヒットで出塁、大谷の第9打席、ようやく勝負してもらえたが、ストレートの四球。大谷は全9打席出塁となった。続くベッツはファーストファウルフライで得点ならず。

中継ぎ陣を使い切ったドジャースは延長18回開始時には第2戦で完投した山本由伸(27)が投球練習を開始、スクランブル登板に備えた。18回裏、フリーマンがセンターへ劇的サヨナラホームラン。ワールドシリーズ史上2番目の最長試合、6時間40分を超える熱戦に幕を降ろした。ドジャースが連勝で2勝1敗とリードした。

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  • 申告敬遠だらけで草wwwwww
    • イイネ!4
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