 チェルシー時代、2度目のプレミアリーグ優勝を果たした時のアザール氏 [写真]=Getty Images
チェルシー時代、2度目のプレミアリーグ優勝を果たした時のアザール氏 [写真]=Getty Images かつてチェルシーで活躍した元ベルギー代表MFエデン・アザール氏が29日、プレミアリーグの殿堂入りを果たしたことが伝えられた。
        
    
         2021年よりスタートしたプレミアリーグのホール・オブ・フェイムは、1992−93シーズンに開幕したプレミアリーグにおいて、輝かしい実績を残してプレミアリーグに多大な貢献をした人物を認定し、表彰する個人賞として知られる。なお、プレミアリーグが個人に与える栄誉として、最高峰のものとも定義されている。
        
    
         対象となる選手は、プレミアリーグ通算250試合以上の出場を果たしている必要がある。同条件に満たない場合でも、1つのクラブでプレミアリーグ200試合以上の出場、10周年&20周年記念チームへの選出、ゴールデンブーツ(得点王)の受賞、ゴールデングローブ(シーズン最多の無失点GKに贈られる賞)の受賞、年間MVPの受賞、3度以上のプレミアリーグ優勝、プレミアリーグ通算100得点以上、100試合以上のクリーンシート(※GKに限る)を達成している場合は、ホール・オブ・フェイム入りの対象となる。授与シーズンの前年度までに現役を引退していることも条件で、FAカップ、EFLカップ、チャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)等、国内の異なる大会で収めた実績は評価の対象とはならない。
        
    
         初代受賞者は2名。ブラックバーンやニューカッスルで得点を量産し、プレミアリーグ通算で史上最多となる260ゴールを挙げた元イングランド代表FWアラン・シアラー氏と、アーセナルで活躍し、プレミアリーグ得点王を史上最多タイの4回勝ち獲った元フランス代表FWティエリ・アンリ氏だった。
        
    
         以降、マンチェスター・ユナイテッドで活躍した元イングランド代表MFデイヴィッド・ベッカム氏や同FWウェイン・ルーニー氏、アーセナルで活躍した元フランス代表MFパトリック・ヴィエラ氏や元オランダ代表FWデニス・ベルカンプ氏、リヴァプールで活躍した元同代表MFスティーヴン・ジェラード氏、チェルシーで活躍した元同代表MFフランク・ランパード氏や同DFジョン・テリー氏、マンチェスター・シティで活躍した元ベルギー代表DFヴァンサン・コンパニ氏や元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ氏など、数々の名選手が栄誉に輝いてきた。また、監督としても、マンチェスター・ユナイテッドを率いたサー・アレックス・ファーガソン氏と、アーセナルを指揮したアーセン・ヴェンゲル氏の2名が名を連ねている。
        
        
        
    
         そんなプレミアリーグのホール・オブ・フェイムに、今回、2022−23シーズンをもって現役を引退したアザール氏が選ばれた。2025年に入ってからのホール・オブ・フェイム入りは、かつてマンチェスター・ユナイテッドのキャプテンとして活躍した元イングランド代表DFガリー・ネヴィル氏以来、2人目となる。
        
    
         アザール氏は2012年夏にリールからチェルシーへ完全移籍加入すると、“ブルーズ”のエースとして長年にわたって活躍。2014−15シーズンからはクラブの背番号10を託されると、同シーズンはプレミアリーグのMVPにも選出された。2019年夏にレアル・マドリードへ完全移籍するまで、7年間でプレミアリーグ通算245試合に出場し、85ゴール57アシストを記録。データサイト『Opta』によると、在籍期間内を対象としたドリブル数、ドリブル成功数、チャンスクリエイト数、被ファウル数が1位だという。2014−15シーズンと2016−17シーズン、2度にわたってプレミアリーグのトロフィーを掲げた。
        
    
        【画像】プレミアリーグのホール・オブ・フェイム一覧
🤝 @hazardeden10 enters the home of the greats. pic.twitter.com/4WoY6zOIUr— Premier League (@premierleague) October 29, 2025