
食中毒の原因となるノロウイルスは、気温10℃以下で約1か月、4℃だと1〜2か月生存することができる、寒さと乾燥に強いウイルスです。
気温低下と空気の乾燥で活発化するため、まさに今の時期から注意が必要となります。
患者数は11月頃から増え始め、12月から1月にかけてピークになる傾向があります。
【写真を見る】“食べながらスマホ”で食中毒のリスク 生存力強い「ノロウイルス」11月から増加【ひるおび】
長野県佐久市のレストランでは、10月17日〜19日に食事をした10歳未満の子どもを含む男女14人が、下痢や嘔吐の症状を訴え、患者や従業員からノロウイルスが検出されました。
愛知県では10月14日、県内にある食品加工会社が製造した大根おろしを食べた男女259人が下痢やおう吐、発熱などの食中毒症状を訴え、113人からノロウイルスが検出されています。
都内のクリニックにも、連日ノロウイルスの患者が訪れています。
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いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
先週ぐらいから吐き気、嘔吐、下痢の患者さんが多いなと思っていたんですけど、インフルエンザの流行の陰に隠れて、ノロウイルスも非常に増えているという状況です。
インフルエンザとノロウイルスの同時感染や、時間差で感染するケースもあるので要注意ですね。
≪ノロウイルスの感染経路≫
【食事】
ウイルスに感染した人が調理したものを食べる
【手・指】
感染者が触れたトイレのドアノブやタオルに触れる
【飛まつ・空気感染】
感染者の便やおう吐物が乾燥し、付着したほこりが空気中に漂い吸い込むことで感染
スマートフォンの表面にもノロウイルスが付着する可能性があります。
感染者が使用していたトイレでスマホを使用すると、表面にウイルスが付着することがあります。調理中や食事中に、そのスマホを使用することで感染リスクが高まります。
ノロウイルスは生存力が強く、時間が経っても感染力が衰えにくいウイルスです。
スマホやPCのマウスでは1〜2週間ほど残ることが分かっています。
コメンテーター 井上咲楽:
スマホをよくおしぼりで拭いてるんですよ。殺菌効果のあるウェットティッシュみたいなものですが、あれではいなくならないですか?
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いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
ノロウイルスにはアルコールが効かないので、もし本気でウイルスを除去しようとするのであれば、次亜塩素酸ナトリウムの希釈液で消毒しないと不活化しないんです。
スマートフォンの場合、劣化したり素材が駄目になってしまう可能性もあり次亜塩素酸ナトリウムが直接使えないので、結局おしぼりなどで拭き取るしかないんですよね。
アルコールのウェットティッシュは、薬液としてウイルス除去の効果があるわけではありませんが、物理的に拭き取ってウイルスの量を減らせるので、全く効果がないわけではありません。
また、スマホ画面を拭いた後の指先にも注意が必要です。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
大事なのは、清潔・不潔を頭の中で区別することです。
スマホやパソコンの画面を拭いた指先やタオルは、その時点では不潔ですから、その後しっかりと石鹸で洗って綺麗な状態を作って、それから食事をするようにしてください。
◆トイレにはスマホを持ち込まない
◆調理中や食事中にスマホをさわらない
◆石鹸で手洗いをする
◆加熱処理をする
・ノロウイルスを含んでいると疑われる食品の中心部を85℃〜90℃で90秒間以上加熱
恵俊彰:
子どもたちもご飯を食べながらタブレットを見ちゃってるからね。あれはよくないんですね。
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皆川玲奈アナウンサー:
子どものオムツを替えたりしているので、その都度石鹸で手を洗う。徹底したいです。
(ひるおび 2025年10月30日放送より)



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