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埼玉県鶴ケ島市の老人ホームで入所者の女性2人が殺害された事件で、県警は5日、1人に対する殺人容疑で逮捕された元職員、木村斗哉(とうや)容疑者(22)を、窃盗と建造物侵入の疑いで再逮捕した。「お金を盗んだことは間違いない」と容疑を認め、「生活費を得るため」などと話しているという。
再逮捕容疑は10月12〜14日、同県熊谷市内の飲食店に侵入し、現金2万円を盗んだとされる。
窃盗事件は老人ホームで入所者が殺害された15日の直前に発生し、レジ周辺に置かれていた、500円玉40枚入りのコインケースが盗まれたという。店舗が入居する雑居ビルはシャッターが閉まっていたが、4桁の暗証番号で解錠できるキーボックスに鍵が保管されていた。木村容疑者は暗証番号を使ってボックスを開けたとみられる。
県警によると、木村容疑者が殺人容疑での逮捕後に窃盗を自供した。他の窃盗についても関与をほのめかしているといい、裏付けを進めている。県警は殺人事件直前の木村容疑者の行動を詳しく調べ、動機などの解明を進めている。【田原拓郎、加藤佑輔、板鼻歳也】
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