
日本人の心に寄り添う鳥、カモの魅力を紹介するビジュアルガイド『にっぽんのカモ』(カンゼン)が11月10日(月)に発売された。
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カモは冬鳥として日本各地の水辺に渡来し、公園や河川、湖沼などでも広く見られる。夜行性のため日中は水上で休むことが多く、観察しやすい鳥としてバードウォッチング入門にも適している。一方で、身近な存在であるにもかかわらず、その生態や種の違いについてはあまり知られていないことも多い。本書は、そうした点に着目し、カモ類の多様性や行動の特徴を豊富な写真とともに紹介する内容となっている。
掲載されるカモは、世界に広く分布するカモ科53属174種のうち、日本国内で観察記録のある種を中心に構成。マガモ、カルガモ、オシドリなどの水面採食タイプから、ホシハジロ、クロガモといった潜水採食タイプまで幅広く収録している。また、特集では換羽や交雑といった生態的特徴を取り上げ、羽毛の変化や自然交雑の背景など、観察だけでは分かりにくい行動面を解説している。
監修を務める小宮輝之は、元上野動物園園長であり、日本鳥類保護連盟会長を務める。長年にわたり動物の生態研究や展示活動に携わり、多くの動物関連書籍を監修してきた。本書でも、カモ類の生息環境や人間との関わりに関する知見を踏まえた解説が行われている。
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構成は、カモ類の形態や行動をまとめた「カモペディア」、カモのひなや幼鳥を紹介する「Ducklings Photo Collection」、さらに「にっぽんの雑種ガモ」特集などで構成。観察の手引きとしての実用性に加え、日本各地の「カモに会えるスポットガイド」も掲載している。
■目次
Prologue カモの「性的二型」カップル大集合!!
Let's take にっぽんのカモQuiz!
カモペディア
カモのイメージ/分類・系統/渡り/形態(足・足指|嘴|翼鏡)/換羽/繁殖/日常(採食|逆立ち採食|水浴び|羽づくろい|頭かき|ストレッチ|背眠|片足休息)
カモと日本人
カモの最新動向
Ducklings Photo Collection カモのひな・幼鳥
にっぽんの水面採食タイプ カモ図鑑
マガモ/カルガモ/オナガガモ/オシドリ/ヒドリガモ/ハシビロガモ/ツクシガモ …など21種
にっぽんの潜水採食イプ カモ図鑑
ホシハジロ/シノリガモ/クロガモ/ビロードキンクロ/ホオジロガモ/カワアイサ …など28種
Special Feature にっぽんの雑種ガモ
VIDUAL ESSAY ナキアヒルとマルガモ ―にっぽんの雑種ガモと私 文・写真 小宮輝之
カモに会えるスポットガイド
Column カモのオスの尾羽に注目/カモの色素異常/絶滅ガモと再飛来ガモ
監修:小宮輝之(こみや てるゆき)
1947年東京都生まれ。1972年に多摩動物公園に就職。以降、40年間にわたりさまざまな動物の飼育に関わる。2004年から2011年まで上野動物園園長。日本動物園水族館協会会長、日本博物館協会副会長を歴任する。2022年から日本鳥類保護連盟会長。現在は執筆・撮影、図鑑や動物番組の監修、大学、専門学校の講師などを務める。動物足拓コレクター、動物糞写真家でもある。近著に『人と動物の日本史図鑑』全5巻(少年写真新聞社)、『366日の誕生鳥辞典−世界の美しい鳥−』(いろは出版)、『いきもの写真館』全4巻(メディア・パル)、『うんちくいっぱい動物のうんち図鑑』(小学館クリエイティブ)、監修に『にっぽんのスズメ』『にっぽんのメジロ』『せかいのカワセミ』『鳥のしぐさ・行動よみとき図鑑』『鳥の食べもの&とり方・食べ方図鑑』『鳥の親子&子育て図鑑』『鳥の落としもの&足あと図鑑』『せかいの国鳥 にっぽんの県鳥』(カンゼン)、『お山のライチョウ』(偕成社)などがある。
編集:ポンプラボ
出版物・Web 媒体等コンテンツの企画・編集制作・出版を行う。企画・編集書籍に『鳥のしぐさ・行動よみとき図鑑』からスタートした鳥図鑑シリーズ、『にっぽんスズメ歳時記』をはじめとする「にっぽんスズメ」シリーズ、『にっぽんのスズメ』『にっぽんカラス遊戯 スーパービジュアル版』『にっぽんツバメ紀行』『にっぽんのシギ・チドリ』(以上カンゼン)ほかがある。
(文=リアルサウンド ブック編集部)
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