パラディレーヌ(c)netkeiba 秋の女王決定戦、エリザベス女王杯。今年は京都芝2200mを舞台に、3歳馬から古馬まで実績馬が揃った。過去10年の傾向を分析すると、馬齢や前走の着順によって明確な傾向が出ている。
1.前走GI組は複勝率30.8%、複勝回収率115%と好成績
過去10回で、前走GI組は[1-2-5-18]で複勝率30.8%を記録。出走数はGII組に劣るものの、複勝回収率は115%と高い数値をマークしており、馬券的な妙味は十分だ。特に3歳馬が秋華賞から直行するローテーションは王道であり、GIの厳しい流れを経験してきた強みは古馬相手でも侮れない。今年もこの組からの好走馬には警戒が必要だ。
2.前走1着馬は複勝率14.6%と不振、負けた馬の巻き返しに妙味
過去10回で、前走1着で臨んだ馬は[2-2-2-35]と複勝圏内には入っているものの、複勝率14.6%、複勝回収率46%と低い水準に留まっている。対照的に、前走3着馬は[3-1-4-17]で複勝率32.0%、複勝回収率94%と悪くない。さらに前走5〜9着馬は[3-5-2-41]で複勝率は19.6%だが、単勝回収率175%、複勝回収率113%と妙味十分。前哨戦で仕上がっているよりも、余裕残しで負けて巻き返す馬がここでは狙い目になる。
3.4歳馬が最有力
過去10回で、馬齢別成績を見ると、4歳馬が[6-5-5-48]で、勝率9.4%、複勝率25.0%、単勝回収率163%、複勝回収率110%と妙味十分。3歳馬も複勝率24.1%と健闘していて、馬券はこの2世代が中心になる。なお、5歳以上になると[2-4-1-71]で複勝率9.0%と極端に落ちる。
パラディレーヌは、今回の分析データで複数の好走条件を満たしている。まず、好成績の「前走GI組」であり、その秋華賞で3着に好走。その「前走3着馬」も高い信頼性を誇る。さらに「3歳馬」も健闘しており、データ上、軸としての信頼度は最も高いと判断した。