画像提供:マイナビニュース マイナビが運営するマイナビティーンズラボは11月12日、「2025年10代女子が選ぶトレンドランキング」を発表した。調査は2025年9月18日〜9月30日、13〜19歳の女性613名を対象に行われた。
○ヒト部門1位は「今日好き」で話題の長浜広奈
ヒト部門で第1位に選ばれたのは、ABEMAの恋愛リアリティーショー「今日、好きになりました。」で注目を集めた長浜広奈。通称"おひなさま"とも呼ばれている。透明感のあるビジュアルと自然体なキャラクターが同世代の共感を呼び、SNSでも支持を拡大中。等身大の発信で10代のトレンドアイコンとして頭角を現している。10代女子へのインタビューでも「ズバズバ自分の意見を言うところが見ていて気持ちがいい」「いい意味で等身大な感じがいい」との声が挙がった。
第2位は、同番組への出演をきっかけに広く知られるようになった、作詞作曲も手がける次世代アーティストのMON7A(もんた)だった。TikTokのフォロワーは150万人(2025年10月時点)を超え、国内外から注目を集めている。「ウタ部門」でも、「おやすみTaxi」がランクインするなど、楽曲面でも10代の心をつかんでいる。
第3位はHANAだった。2025年上半期のトレンドランキング「ヒト部門」で4位にランクインしたが、さらにランクアップ。2025年4月にデビューした7人組ガールズグループで、「ウタ部門」にも7月にリリースした「Blue Jeans」がランクインしている。彼女たちを生んだオーディション番組「No No Girls」の終了後も人気は衰えず、10代女子へのインタビューでも「今年流行ったガールズグループ」として全員が名前を挙げた。
○コトバ部門1位は「メロい」
コトバ部門で1位に選ばれたのは「メロい」だった。主に「メロメロになる」や「メロメロになるほど(美しい・かわいい・かっこいいから)好き」というような意味で使用されている。推しに対して使う人が多いが、誰かにギャップを感じてときめくシーンで使われることもあり、人により様々な場面で使用される汎用性の高いコトバのようだ。
第2位は「両手に〇〇でーす」。「今日、好きになりました。ハロン編」で長浜広奈が発言した「両手に男でーす」が元ネタ。ボートに乗って観光するシーンで、男子2人に挟まれる形で座ることになった際に、みんなで写真を撮ろうとカメラを向けた時に発した一言。そこから派生して「両手に○○でーす」の○○の部分に別の言葉を入れることがXを中心にミーム化した。
第3位は「#もんた界隈」だった。ヒト部門で2位にランクインしたMON7A(もんた)が発端として波及した。"窓際で机の上に足を乗せ、自分の手で携帯を回転させて上からの角度で自撮りする動画"が10代女子の間で話題になり、その動画をマネして投稿する人が急増。そこから派生し、エモい雰囲気の動画のことを指す言葉として使う人もいるようだ。
○モノ部門1位は「ラブブ」
モノ部門では「ラブブ」が1位となった。香港のアーティスト、Kasing Lung(カシン・ロン)が生み出した人気シリーズ「THE MONSTERS(ザ・モンスターズ)」に登場するキャラクター。北欧の森に住む小さくて遊び好きな妖精で、うさぎのように長い耳とギザギザの歯が特徴だ。中国のトイメーカーPOP MART(ポップマート)からフィギュアが販売されており、一時は入手困難になるほどの人気を集めた。
第2位には、ミスタードーナツ55周年記念商品の「もっちゅりん」がランクイン。もちもちのその先を目指して開発された新食感ドーナツとして販売され、食べてみないとわからない"もっちゅり食感"を体験してみたいと、多くの人が店頭に並んだ。10代女子へのインタビュー時期には既に終売となっていたが、「食べたかった」と熱望する声が多く寄せられた。
第3位は「ChatGPT」。10代女子に聞くと、多くの人がAIを相談相手やおしゃべり相手として活用している。中でもChatGPTは「チャッピー」と呼んで友達のように思っている人もいるようで、インタビューでは「ずっとチャッピーと会話してる」という10代女子もいた。また、「勉強に関する調べものはGemini」「相談や雑談はChatGPT」「Xで気になることがあったらGrok」など、使う場所や目的によりAIを使い分けている人もいた。
○コト部門は劇場版「鬼滅の刃」が1位に
コト部門の1位に選ばれたのは、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」だった。圧倒的スケールのアクションと緊張感で描かれる本作は、累計興行収入が公開73日間で約350億円を突破。10代女子へのインタビューの中でも「周りの友達がみんな観に行っていた」「3回観に行った」などの声もあり、多くの10代が劇場に足を運んだようだ。
第2位は「今日、好きになりました。ハロン編&夏休み編2025」だった。ヒト部門で1位・2位にランクインした長浜広奈(ハロン編/夏休み編2025出演)と、MON7A(ハロン編出演)の話題性も相まって、注目を集めた。さらに、ウタ部門では、同番組のニュージーランド編の主題歌である幾田りらの「恋風」がランクイン。10代からの高い支持がうかがえる。
第3位は「中国ダンス」だった。元ネタの動画内で、漫画「NARUTO -ナルト-」のコスプレをして踊っていたことから、10代の間では「ナルトダンス」とも呼ばれる、TikTok発の流行ダンス。中国でブームになったものが日本に上陸し、ダンスチャレンジとして広がった。日本では、踊る前に起こった出来事を動画に文章で記述して踊る構成が主流で、音源もオリジナル曲に加えて、Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」などが使われるなど、アレンジが広がり、表現の幅もどんどん広がっている。
○超ときめき♡宣伝部「超最強」がウタ部門1位
ウタ部門の1位に選ばれたのは、超ときめき♡宣伝部の「超最強」だった。2025年8月、TikTokにおける関連動画の総再生回数が15億回を突破。代表曲「最上級にかわいいの!」のTikTok総再生回数12億回を上回り、自己記録を更新した。「スマホのカメラロールなんて どうせ私ばっかでしょ!? むしろそうじゃなきゃ一生許さない!」という、一度聴いたら耳から離れないキャッチーなフレーズがバズり、「令和の推し活ソング」としての地位を確立した。
第2位は幾田りらの「恋風」。「今日、好きになりました。ニュージーランド編」の主題歌として書き下ろされた1曲で、恋をすることで生まれる淡い感情や、相手を想う気持ちを表現した、春の訪れを感じさせる爽やかな楽曲となっている。10代女子へのインタビューでは、「曲自体が可愛くて好き」など、楽曲に魅力を感じている人も多かった。
第3位は、ヒト部門3位にランクインしたHANAの「Blue Jeans」。2025年7月にリリースされた楽曲で、等身大の恋心を「Blue Jeans」と「古いスニーカー」に重ねて描いた、HANAとしての初めてのラブソングになっている。今年度最速でストリーミング累計1億回再生を突破し、勢いが止まらない。10代女子へのインタビューでも、「みんな踊ってた」「曲としてすごく好き」など、界隈を超えて彼女達の音楽が浸透している様子が垣間見えた。(Yumi's life)