
お出かけやアウトドアなどでは、かかとまでしっかりカバーできるシューズの方が安心ですが、脱ぎ履きが多い場合には少し面倒に感じることも。とはいえ、かかとを踏んでしまうと、シワができたり履き心地が悪くなったりします。
【画像】カインズの「かかとを踏んで履けるモックシューズ」を使ってみた
そんな悩みを解決するため、最近ではかかとを自然につぶして履けるシューズが増えてきました。
カインズからも「かかとを踏んで履けるモックシューズ」(以下、モックシューズ)が販売されています。今回は実際に履いてみた感想をレビューしていきます。
カラーはブラックとベージュ(筆者購入品)の2色展開。公式サイトでの販売価格は2480円(税込)です。
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●かかとをつぶせて脱ぎ履ぎもスムーズ
カインズはホームセンターのイメージが強いですが、工夫を凝らした衣類やシューズも展開されています。モックシューズも、カインズのオリジナル商品で、最大の特徴はかかと部分のデザインです。
かかとをカバーできるよう高さがありますが、この部分を踏むことで簡単かつきれいにつぶすことができます。
ただし、かかと部分全体を倒せるわけではありません。高さのあるかかと部分の外側に、もう1つのかかと部分があり、ここは倒れない仕様になっています。
サンダルやスリッパのようにかかと全体が出ることはなく、足をしっかりホールドしてくれます。そのため、歩くたびにパカパカしてしまうこともなく、比較的歩きやすいのがうれしいポイントです。
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かかとが少し残るため、足をスムーズに出し入れしにくいのではないかと心配しましたが、高さはそこまでないため、脱ぎ履きの妨げにはなりませんでした。
●かかとを踏んでも違和感なく履ける
モックシューズのかかと部分は、思いの外しっかりとした厚みがあります。そのため、つぶして履いてもある程度のボリュームが出ますが、実際に履くと気になるほどの違和感はありませんでした。
かかとが押し上げられるような感覚があるのではと心配していたため、そこはうれしいポイントでした。おそらく、かかと部分に硬い素材を使わず、比較的柔らかくなっているからではないでしょうか。
ソールには十分な厚みがあるのも魅力です。バウンドするような強いクッション性はありませんが、歩くときの衝撃はそれほど感じず、快適に歩けました。
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●驚きの軽さ! ただ長時間の使用には不向きかも
モックシューズを手に取ったとき、最初に感じたのは“とても軽い”ということでした。見た目からは想像できないほどの軽さでした。
実際に測ってみたところ、重さは約174gでした(約24〜25cmサイズの片足のみの数値)。ソールが厚めであるにもかかわらず、この軽さは驚きです。
これならウォーキングにも向いているのではと思い、試してみましたが、実際は不向きだと感じました。
あくまで筆者の体感ではありますが、靴ひもがないため足にフィットしにくく、歩行が目的のウォーキングには向かない印象です。ちょっとした外出程度なら問題ありませんが、階段の上り下りが多い日や長時間の歩行が予想される日は、念のため避けた方が良いでしょう。
●はっ水性は感じず、雨の日の使用は避けたい
屋外で使用するとなると、気になるのがはっ水性。実際に水をかけてみると、一部が吸収されてしまいました。アッパー部分は合成繊維で作られていますが、はっ水加工は施されていないようです。そのため、雨の日の使用は避けた方が良いでしょう。
靴底は特徴的な形状をしていますが、滑り止めの効果についてはタグや公式サイトに記載されていません。そのため、ぬれた路面を歩く際にも注意が必要です。
サイズは23〜28cmまで1cm刻みで展開されています。通常23cmを履いている筆者は、厚手の靴下を履くことを想定して24〜25cmを選んだこともあり、少しゆるめでした。
かかとをつぶして履くことを考えると、普段使用しているサイズを選んだ方がフィットしやすいかもしれません。

