走りながらカーボンネガティブ目指す。S耐久第7戦富士に挑むMAZDA SPIRIT RACING 3 Future conceptがCO2回収装置を装着

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2025年11月16日 14:00  AUTOSPORT web

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2025スーパー耐久第7戦富士 MAZDA SPIRIT RACING 3 Future concept
 11月15〜16日に静岡県の富士スピードウェイで行われているENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第7戦『S耐FINAL大感謝祭』は、11月16日に決勝レースが行われているが、他のクラスに該当しない、スーパー耐久未来機構(STMO)が認めた開発車両が参加できるST-Qクラスに参戦する寺川和紘/井尻薫/阪口良平/前田育男組MAZDA SPIRIT RACING 3 Future conceptは、カーボンニュートラルを越えたカーボンネガティブへの挑戦を目指し、CO2(二酸化炭素)を走りながら回収する技術『マツダ・モバイル・カーボンキャプチャ』を搭載しながら戦っている。

 2021年からスーパー耐久のST-Qクラスに挑戦を続けているMAZDA SPIRIT RACINGは、マツダ・デミオ/マツダ2でバイオディーゼル燃料を使って参戦を開始。さらにマツダ3をベース車としたMAZDA SPIRIT RACING 3 Future concept、ロードスターをベースとしたMAZDA SPIRIT RACING RS Future conceptを加え、HVO、さらにカーボンニュートラルフューエルを使用するなど、CO2削減に向けた挑戦を続けてきた。

 そんなマツダ/MAZDA SPIRIT RACINGだが、市販車でもさまざまなパワートレインを開発するマルチソリューションを展開しているが、マツダは2035年に向けて『「走る歓び」は、地球を笑顔にする。』を掲げており、走るほどにCO2を減らす未来を目指していくとした。カーボンニュートラルだけでなく、カーボンネガティブに向けた取り組みだ。

 そこでマツダは、走れば走るほどにCO2を回収し、貴重な資源として循環型社会の実現に向けCO2回収技術『マツダ・モバイル・カーボンキャプチャ』をジャパンモビリティショーで発表したが、スーパー耐久第7戦富士では、その挑戦へのファーストステップが始まった。

 今回のMAZDA SPIRIT RACING 3 Future conceptには、まずはカーボンネガティブを短距離で実現することを目標に、エキゾーストから排出ガスを一部分岐。排気はホースの中を通し、その間に冷却を行い、CO2回収装置に接続される。

 このCO2回収装置の中には、ゼオライトという多孔質鉱物のCO2吸着剤が入っており、この中を通ることでCO2が回収される。また、回収装置にはセンサーが搭載されており、車両のサイドウインドウ部に設けられたインジケーターにCO2がどの程度回収されたのかが表示されていくという。

 今回はCO2回収のみだが、今後の狙いとしては2026年以降回収と貯蔵、さらにカーボンネガティブを常時実現することを目指す。貯蔵されたCO2はプラスチック等の原料、植物育成などに活用していき、循環型社会を目指すというのがマツダの狙いだ。

“乗る側”にとって気になるのは、ドライブするにあたっての変化だが、エキゾーストに装着されるものの出力の損失は基本的にはないという。またレーシングカーに搭載することについては、逆に重量配分の改善に寄与しているという。なお、スーパー耐久第7戦富士では、4時間の決勝レースで100gほどのCO2回収が見込まれるという。

 スーパー耐久ST-Qクラスはさまざまな取り組みが行われているが、サーキットというフィールドだからこそ鍛えられる技術がある。このCO2回収装置がどう進化していくのか、そして第7戦富士でのMAZDA SPIRIT RACING 3 Future conceptのサイドウインドウのインジケーターに注目したいところだ。

[オートスポーツweb 2025年11月16日]

このニュースに関するつぶやき

  • 宣伝目的とはいえ、業務命令で下らない実験をさせられる開発担当者が可哀想。
    • イイネ!4
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