スーパー耐久参戦初年度で5戦4勝を挙げチャンピオン。seven x sevenポルシェの大活躍にドライバーも喜び

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2025年11月16日 23:20  AUTOSPORT web

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2025スーパー耐久第7戦富士 ST-Xクラス優勝で逆転チャンピオンに輝いた藤波清斗/BANKCY/渡会太一(seven x seven PORSCHE GT3R)
 11月16日に静岡県の富士スピードウェイで開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第7戦『S耐FINAL大感謝祭』。FIA-GT3車両が争うST-Xクラスは、BANKCY/渡会太一/藤波清斗組の666号車seven x seven PORSCHE GT3Rが4番グリッドから勝利を飾り、参戦初年度で逆転チャンピオンを獲得した。

 鮮やかなイエローカラーのポルシェ911 GT3Rを走らせるseven x seven Racingは、2024年SROジャパンカップ最終大会では初参戦優勝を飾り、ポルシェカレラカップ・ミドルイーストやドバイ24時間レースなどでも活躍。2025年はスーパー耐久ST-Xクラスのみならず、スーパーGT GT300クラスとポルシェカレラカップジャパンに参戦している勢いのあるチームだ。

 今季のスーパー耐久シリーズは2戦を欠場したものの、参戦した5戦で4勝を挙げ、そのうちの1戦は優勝こそ逃したものの2位を獲得し、今季の表彰台獲得率は100%という驚異的な数字を誇るseven x seven PORSCHE GT3R。富士スピードウェイでの最終戦では4番グリッドからフルコースイエロー(FCY)導入直前のピットインを活かして優勝を飾り、スーパー耐久参戦初年度での逆転チャンピオンを決めた。

 レース後、ドライバー兼チーム監督を務める藤波は「勝利してチャンピオンを獲りたいという思いがありましたけど、それが現実になったので良かったです」と笑顔をみせた。

「23号車(ランキングトップのTKRI松永建設AMG GT3)の前でゴールできればチャンピオンになることができたので、正直レースペースはあまり気にしていませんでした。FCYのタイミングで大きなアドバンテージを得ることができましたけど、トラックリミット(走路外走行複数回の警告)が出ていて余裕はなかったので、そのあたりは気をつけながらクルマをゴールまで運びました」

 藤波も勝因だと語るFCY直前のピットインは、事前に計画していたタイミングではなく、マシンストップを見て急きょ判断したものだという。藤波はスーパー耐久参戦初年度から強さを発揮できた理由のひとつにBANKCYの速さを挙げたが、チームの総合力も影響していると続ける。

「メカニックたちも、シーズンの最初は新規チームなのでタイヤ交換などがあまりまとまっていませんでした。ですが、本当にいろいろなレースに参戦して勝利することで精度が高くなったことに加え、ミスなく良いクルマを作ってくれたことに尽きます」

「1年間で1カテゴリーではなく、いくつものカテゴリーに参戦していると何年か分の経験を蓄積することができます。それが今年の一年間でぎゅっと詰まっていて、3月と比べるとタイヤ交換もすごく早くなり、クルマもトラブルがありません。やはり、そういった高い精度が今回の勝因と、一年目から強さを見せられた要因になっていると思います」


■フル参戦初年度での王者に感慨深い渡会。BANKCYも称賛

 また「本当にチャンピオンに向けて23号車の前にいればチャンピオンを獲ることができる状態だったので、僕のスティントではとにかくプッシュしました。ピットもFCYのタイミングで入ることができたので、チームの判断も素晴らしかったです」と語るのは、第2スティントと最終スティントを担当してチャンピオン決定のチェッカーフラッグを受けた渡会だ。

 渡会はこれまでスーパーFJやF110 CUP、ポルシェカレラカップジャパンなどで活躍してきた21歳。スーパー耐久シリーズにはスポット参戦経験は持っているものの、フル参戦はチームと同じく今季が初年度となるため、チャンピオンへの思いも感慨深い様子。

「本当に僕自身もそうなのですけど、今年はすべてが新しく、ポルシェ911 GT3Rにも初めて乗るということで、シーズンの最初はすごく不安でした。でも、チームの皆さんが本当に素晴らしく、クルマも速いので安心して走ることができました。1年目からこのような素晴らしい結果が出せるチームはないと思っているので、本当に自分自身も恵まれてるなと感じます。この結果で満足せず、今後も頑張っていきたいです」

 そう語った若手に対し「FCYでのピットタイミングのボーナスがありましたけど、65kgのウエイトが積まれた重いクルマで2スティントを走りきった渡会が速かった」と褒めるのは、ジェントルマンドライバーながらポルシェカレラカップジャパンのプロアマクラスで11戦9勝を挙げる速さをもつBANKCYだ。

「今回はウエイトの影響でクルマが本当に重くて、特にGR GTコーナーなどで曲がることが難しかったです。そこで無理をしたら僕は抜かれてしまったのですけど、渡会はうまく乗りこなしていましたね」

 またBANKCYは、seven x seven Racingが本格レース活動の初年度から好成績を残せた理由について「ポルシェに特化した」こともプラス要素になっていると語る。

「我々はマシンをポルシェに限定して、他メーカーのクルマを使用していません。そういった意味では、初年度からいろいろなノウハウを貯めることができましたし、メカニックたちはメンテナンスなどもやりやすかったのではないでしょうか。もちろん、僕らドライバーもポルシェに乗る機会が多いのでマシンに早く慣れることができましたし、みんながうまく乗りこなせていました」

 そう語ったBANKCYは、seven x seven Racingの運営も担う立場。来季もレース活動はもちろん続けるということで、スーパーGTとスーパー耐久といった国内シリーズに加え、海外カテゴリーへの参戦も計画していると明かした。新進気鋭なイエローとブラックカラーのポルシェは、2026年シーズンもサーキットで旋風を巻き起こしそうだ。

[オートスポーツweb 2025年11月16日]

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