火であぶり暴行、ほぼ裸で川の土手に?　強盗傷害など疑いで3人逮捕

　被害者の男性は最後、ほとんど裸に近い状態で野外に捨てられた。それまでに6時間近く、火であぶられ、何度も顔を殴られていたという。

　知人男性に暴行を加えてテレビを奪ったとして、警視庁日野署は18日、埼玉県和光市下新倉4、自営業、山本武尊（たける）容疑者（28）ら20代の男性3人を強盗傷害と逮捕監禁容疑で逮捕したと発表した。仲間内でのもめ事に端を発したとみられ、男性は全治1週間のけがをした。

　逮捕容疑は9月23日午後1時10分〜6時50分ごろ、東京都立川市の20代の無職男性の自宅で、男性に向かって殺虫スプレーを噴射しながらライターで点火。腹にやけどを負わせ、顔を何度も殴り、「言うことを聞かないと殺す」と脅してテレビやゲーム機、スマートフォンなど9点（5万7000円相当）を奪った。そのうえで、車のトランクに詰め込んで日野市内まで連れていったとしている。

　日野署によると、4人は元々アルバイトなどを介した知人同士で、金の貸し借りや交流サイト（SNS）上のやり取りを巡ってもめていた。男性は自宅から連れ出された後、女性用の下着だけを身に着けさせられた状態で川の土手に放たれた。

　山本容疑者は容疑を認めている。ほかの2人はそれぞれ「暴力は振るっていない。一緒にいた仲間がやりすぎた」「テレビを持っていく許可は取っていた」と話しているという。【菅健吾】