「40代女性は性格がキツい」46歳男性のカン違い婚活。若い女性がおじさんに優しい“残酷な理由”も知らないで

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2025年11月22日 16:20  女子SPA!

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画像はイメージです(以下同)
 こんにちは。これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。

◆46歳、婚活をやめて一生独身を覚悟すべきか

 40代で婚活している方の中には、数年単位で活動している人も多いです。46歳で婚活中の敦さん(仮名/エンジニア/年収700万円)が婚活を始めたのは、39歳のとき。もうすぐ7年目に差し掛かります。

 婚活パーティーから始め、マッチングアプリ、結婚相談所といろんな出会い方を試し、婚活につぎ込んだお金は総額100万円を軽く超えます。

「これだけ頑張ったのに、成果が見えず、もう一生独身なのかもしれない。39歳のときにもっと本腰を入れればよかったのかもしれないけど、ぐずぐずしていたらこんな年になってしまった。今婚活をやめれば、もう二度とやることはないと思う」と、婚活をやめるか進むかで迷っているようでした。

 お会いした敦さんは、実年齢より上の50代にも見えそうな、パーカーを着た中年男性でした。服装にこだわりはないのでしょう。「女性と会うときはちゃんとしている」と言うのですが、だったら普段から「ちゃんと」してほしいと思いました。

 敦さんなりに外見磨きの努力もしてきたそうで、ダイエットをして10キロほど痩せたのだといいます。痩せにくくなった40代のダイエットが大変なことは分かります。ただ、外見偏差値30が40に上がったとしても、「人気が出た」という実感が伴う変化はありません。

◆30代後半の女性と結婚して、子どもが欲しい

 敦さんの結婚相談所のプロフィールと、今までに申し込み(会いたいという意思表示)をしたお相手を見せてもらいました。プロフィールには、46歳なのに「子どもが欲しい」と書いていました。さらに、彼が申し込みしているのは30代のキレイな女性ばかりなのです。

「若い女性にばかり申し込みして、こんな高望みしてたらそりゃ結婚できませんよ」

「別に20代と結婚できるとは思ってないけど。申し込みしているのは30代後半ですよ。それでも高望みですか?」

「多くの女性は同年代を希望して婚活していますからね。敦さんはかっこいいわけでもないし、ハイスぺってわけでもないし。それに『子どもが欲しい』って書いてますけど、最速で生まれたとしても、お子さんが大学卒業するときに69歳じゃないですか。ブライダルチェックを受けたり、教育費を貯めたりはしているのでしょうか?」

「そこまでは……」

◆「若く見える」はどう考えてもお世辞

 敦さんのように、40代なのに若いつもりで子どもが欲しいと思って婚活をして、若い女性にばかり申し込む男性は大勢います。そしてその大半は、子どもの学費がいくらぐらいなのかや、妊活の知識などもありません。現実を見ずに、なんとなく子どもを希望しているのです。

「若く見えるって言われることが多いし、大丈夫かなと思っていたんですけど」

「特に若くないし、年相応ですからね。『若く見える』は全部お世辞だと思いましょう!」

 30代女性にとって、人生計画は幼いのに外見が歳相応な40代後半男性をわざわざ選ぶメリットは見当たりません。

◆「女性は年齢が上がるほど性格がキツいから」

 敦さんに限った話ではないのですが、婚活や恋愛がうまくいかない方は、相手側に自分が何を提供できるのかという視点が欠落しているのです。マッチングサービスを使えば自分も選べますが、相手側も比較検討して選んでいるのです。

 つい若くてかわいい女性に目がいってしまうのは分かるのですが、彼女たちは30代男性も十分狙えます。そんな中で10歳前後も年上の男性が選ばれるのは、条件部分や外見によほどの強みがないと無理でしょう。

「婚活開始も遅かったし、子どもは授からなくても仕方がないと思ってます。でも女性って年齢が上がるほど性格がキツくなるので、優しい人と結婚したいんです。職場でも40代女性は言い方が冷たいし、若い女性の方が優しいですよ」

◆若い女性がおじさんに優しい、残酷な理由

「職場の若い女性からしたら、敦さんは先輩とか上司ですよね。そんな上下関係があれば、気も使うし丁寧に接しますよ。ニコニコしてくれるのも、優しい気持ちからじゃなく会社での立ち回りのためかもしれないじゃないですか。それに、結婚相手として受け入れてくれるかは別ですよ」

「まぁ、そうですよね」

「同年代女性から丁寧に接してもらえる男性じゃないのに、年下女性と結婚なんて無理ですから」

 婚活中の女性たちから、「一回り以上年上の男性からのアプローチが気持ち悪い」と聞くことがあります。「おじアタック」と呼ばれる現象です。

 でも相手も面と向かって「気持ち悪い」とは言わないから、おじアタックする人たちは「若い女性の方が優しい」と思い続けてしまうのかもしれません。

◆婚活をやめなくても、高望みをやめればいい

 敦さんは、もう結婚を諦めて、婚活をやめた方がいいのだろうかと迷っていました。

「結婚自体が無理とは思わないんですけど、若い女性と結婚っていう高望みを叶えるのは厳しいですよ。せめて同年代の女性に絞って相手探しするとか、現実的な相手を探しては?」

「でも、タイプじゃないと会うのが面倒になってしまいそうで」

「結婚は推し活とは違いますよ。共に生活する相手として見ていないでしょう」

「そうですよね。どうせ私なんて大したスペックでもないですし」

「婚活をやめなくてもいいけど、高望みをやめればいいだけなんですよ」

「やっぱり、30代後半でも高望みなんですね」

「そうですよ。結婚相談所でも、成婚退会するカップルはほとんど4歳差以内ですからね」

 敦さんは、10歳差以内なら同年代だと思っていたようです。

 卑屈になって自信喪失するか、高望みし続けるか。敦さんに限らず、婚活で苦戦するのはこのような極端な思考の方が多いです。まるで、自己分析を怠り、大手有名企業にばかりエントリーしつづけ内定をもらえない就活生のようです。

 その後、敦さんは「少し自分と向き合ってみる」と約束してくれました。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

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