※画像はイメージです―[ゼロ恋愛 〜経験値ゼロから学ぶ恋愛講座〜/堺屋大地]―
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式サービスにて計1万件以上のチャット恋愛相談を受けてきました。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがい、知見を深めているのです。
2020年国勢調査によれば、日本人の「生涯未婚率」(50歳時の未婚割合)は年々上昇しており、女性は17.8%、男性に至っては28.3%にも及びます。そんななかで、恋愛がうまくいかないという方々にも筆者の知見が少しでも役に立てばなによりです。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆時代遅れだから買わないほうがいいと書かれていて…
今回のご相談者は「ファッションコラムを読めば読むほど絶望している」というバツイチの正隆さん(仮名・男性・46歳)。
20代前半まではファッションに気を遣っていたものの、結婚期間中の20代後半から30代は着る物に無頓着になっていたそうです。
「離婚してから数年経ち、また結婚したいなと思って婚活を始めています。
そこでまた身なりにも気を遣おうと考えるようになったので、自分が若かった当時から流行っていた海外ブランドってやっぱりかっこいいよなと思って、買い漁っていたんです。
例えばアメリカのカジュアルブランド『A』とか、ニューヨーク発祥のラグジュアリーブランド『C』とか、イタリアのラグジュアリーブランド『D』とかですね。
でもネットで見つけた男性向けのファッション指南コラムに、まさにそのあたりのブランドが、もう流行ってなくて時代遅れだから買わないほうがいいって書かれてて、青ざめました。それ以来、どういう服を着たらいいのか、わからなくなっちゃったんですよ(苦笑)」(正隆さん)
◆結論――買ってはいけないブランドなんて、ない!
正隆さんは“こういうブランドは買っちゃいけない”というネットの情報に惑わされて、ファッション迷子になってしまっていたようですが、そんな彼に対して筆者は、まず真っ先に次の助言をしました。
【好きなブランドの服を買えばいい。買ってはいけないブランドなんて、ない】
コレです。
とはいえ、ファッションコラムの指南が間違っていると反論したいわけでもありません。その主張にも一理あるからです。
どういうことかというと、ファッションセンスの高さ・低さや、ファッション好きから見てオシャレかどうかという視点でジャッジするなら、コラムの指南どおりブランド選びも大切なこと。
しかし、実は「恋愛」においてはさほど関係ないもの。恋愛視点で考えるなら、買ってはいけないブランドなんてありません。
◆意外にも女性は男の着ているブランドを重要視してない
なぜなら、身も蓋もない言い方ですが、多くの女性は男性が着ている服のブランドなんて、たいして重要視していないからです。
もちろん女性側の好みやセンス次第で、「○○○○(ブランド)を着ている男の人はオシャレでかっこいい」とか、「デート相手の男性が○○○○(ブランド)を着ていたら好印象」というように、ブランドの種類によって好感度が多少上がるケースはあるでしょう。
けれど、ブランドの種類で好感度が下がるケースは、意外に思えるかもしれませんが、ほぼないのです。
ファッションにかなりこだわりのある女性だとしても、相手の男性が着ているブランドに興味はあるでしょうが、ブランド名だけでOK・NGの烙印は押さないはず。
それこそコラムで“買ってはいけない”と名指しされていた某『A』や某『C』や某『D』の服でも、そのアイテム自体のデザインがよく、男性に似合っているならOKと判断してくれるでしょう。
余談ですが、もし『A』や『C』や『D』といったブランド名だけで安直にNGと判断するとしたら、その女性は真の意味でファッション好きではなく、オシャレでもないと思います。
◆「あのブランドを着てる男って苦手」という女性も多い
ただ、矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、多くの女性が「あのブランドを着てる男って苦手」という感覚を持っているのも事実。
どういうことかというと、「あのブランドを着てる男って苦手」と思われるケースは、たいていはそのブランドのロゴが、これ見よがしにあしらわれているアイテムを着ているときなのです。
モノグラムロゴで全面埋め尽くされているものや、正面にデカデカとロゴが入っているものや、サイズは中ぐらいでも目立つところにロゴが入っているものは、女性から敬遠される場合がけっこうありえます。
逆に言えば、ワンポイントの小さめのロゴがあしらわれているだけのアイテムや、サイズは中ぐらいのロゴでもさりげなく入れられているアイテムは、品良くオシャレに見えるもの。それこそ『A』や『C』や『D』でもです。
そもそもの話、そのようにロゴが控えめにあしらわれたアイテムの場合、デート相手の女性はその服がなんというブランドか気付いていないというケースも多々あります。となれば、どんなブランドの服を着ようが問題ないわけです。
これが“ブランドの種類で好感度が下がるケースはほぼない”という理由なのです。
◆“ロゴがドーン系のブランド服”はダサいと思われる?
つまり「恋愛」視点で考えるなら、買ってはいけないブランドなんて存在しないのです。『A』でも『C』でも『D』でも、好きなブランドでコーデを組んでなんら問題はありません。
今はどのブランドが良いとか悪いとか、あのブランドは昔流行っていたけど時代遅れだとかは、よっぽどのファッション玄人女性が相手でない限り、正直どうでもいい話。
しかし、モノグラムロゴの総柄だったり、ロゴが前面に大きく入っていたり、目立つところに主張強めであしらわれていたりすると、「ダサい」というレッテルを貼られてしまう可能性は充分あります。
そして、そういった“ロゴがドーン系のブランド服”を好む男性が一定数いるため、「あのブランドを着てる男って苦手」というイメージが持たれてしまうという構造なのです。
◆けっきょくのところ重要なのは服選びのセンスだった
正隆さんはそういった構造を理解できた様子。
「要するに重要なのはセンスってことですよね。
そのアイテムがどのブランドの物かなんていうことは気にする必要はないけど、“ロゴがドーン系のブランド服”は女性からダサいと思われやすい、と。
そのアイテム自体のデザインの良さとか、自分のコーデに取り入れたときに品良く似合っているかとか、そういうところがポイントってことですね。完全に理解しました!」(正隆さん)
正隆さんはその後、自信を持ってコーディネートを組むことができるようになり、女性とのデートもワクワクして臨めるようになったとのことでした。
<文/堺屋大地>
―[ゼロ恋愛 〜経験値ゼロから学ぶ恋愛講座〜/堺屋大地]―
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は@SakaiyaDaichi