こんな使い方知らなかった!今年の食トレンド大賞「ワンプレートせいろ」って?

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2025年11月26日 13:00  クックパッドニュース

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忙しい現代の食生活を豊かにした「せいろ飯」

2025年、日本の食卓に最も大きなインパクトを与えた「ワンプレートせいろ」が、クックパッド「食トレンド大賞2025」の栄えある大賞に輝きました。

ここ数年続いているせいろブーム。しかし今年の特徴は、せいろの使い方そのものが進化したことにあります。

従来は点心や野菜を蒸すといった限定的な用途でしたが、2025年はせいろの中で主菜・副菜・時には主食まで同時調理をし、せいろを食卓に出せば一食が完結する「ワンプレート」のような使い方が主流になったのです。

単なる蒸し料理の復活を超え、主食と具材をせいろ一つで完結させる画期的な発想が、調理の常識を覆しました。

数字が物語る、驚異的なブームの実態

このブームの規模を裏付けるのが、クックパッドの検索データを分析するサービス「たべみる」が示す、検索頻度の驚異的な伸長です。

「せいろ」というキーワードは前年比348.9%と大きく伸び、中でも「せいろ蒸し」は前年比635.8%という他を圧倒する伸長を記録しました。

店頭でも手頃な価格のせいろが全国で品切れ続出、SNSで広がった「#せいろ飯 」の投稿が社会現象化しています。

また、9月に発表された「料理レシピ本大賞 in Japan」では、りよ子さんの『すべてを蒸したい せいろレシピ』が30万部を売り上げ、大賞を受賞。書籍の世界でも、せいろ人気が証明される形に。

せいろは2025年の食文化を決定づける圧倒的なトレンドとなりました。

全世代を虜にした「一石四鳥」の魅力

特筆すべきは、従来の調理器具ブームと異なり、若年層から高齢者まで全世代が熱狂的に支持している点です。その理由は、せいろが現代人の切実なニーズに「一石四鳥」で完璧に応えたからにほかなりません。

1. 究極の時短調理「ほったらかし」の魔法

せいろ料理は、加熱開始後は「ほったらかし」で究極の時短調理が実現します。火加減を気にする必要がなく、その間に他の作業ができるため、忙しい共働き世帯にとっては救世主的存在です。

残業帰りの遅めの夕食でも、せいろに食材を入れて蒸すだけで、栄養バランスの整った食事が完成します。

2. 油不使用で理想的なヘルシーさ

蒸す調理法はカロリーを抑えられるだけでなく、水溶性ビタミンなどの栄養素の損失も最小限に抑えられます。油を使わずに済むため、健康志向の一人暮らしの方や、食事管理が必要な方にとって、これほど理想的な調理法はありません。

3. 洗い物激減の画期的な効率性

そのまま食卓へ出せて、洗い物が激減するという効率性も大きな魅力です。

調理器具でありながら器としても機能するため、わざわざ食器を用意する手間が省け、後片付けも驚くほど簡単。

高齢の一人暮らしの方など、さまざまなライフスタイルに適応します。

4. 木の温もりが演出する「映える」ごちそう感

竹や木のせいろは、それだけで食卓を華やかに演出し、いつもの料理が特別な一品に変わります。

見た目の美しさが加わることで、手の届く「丁寧な暮らし」を実現してくれるのです。料理を楽しみたいシニア層にとっても、この特別感は大きな魅力となっています。

「こだわりの道具」から「日常の調理器具」へ

中華料理器具専門店をはじめ、複数の大手生活雑貨チェーンでも販売が開始され、せいろは「こだわりの調理器具」から「日常的な調理器具」へとシフトチェンジをすすめています。

素材の旨味を最大限に引き出す「せいろ」レシピ

せいろは、見た目や効率性だけでなく、食材本来の力を最大限に引き出す調理器具としての実力も証明しました。蒸し料理は食材の旨味や香りを封じ込めるため、素材そのものの風味をより引き出すことができます。野菜は驚くほど甘く、肉はジューシーに仕上がり、冷めても美味しさが持続するのです。

その結果、クックパッドには640件以上の多彩なレシピが生まれています(2025年11月現在)。従来の「シュウマイ」や「肉まん」といった定番メニューはもちろん、「ビビンバ」や「オムライス」まで、せいろで作る創意工夫に満ちたレシピが次々と投稿されています。

「せいろでオムライス?」と驚く方も多いかもしれませんが、ご飯と具材、卵を段ごとに配置して蒸すことで、ふわふわの卵とふっくらご飯が一度に完成します。こうした自由な発想が、せいろの可能性を無限に広げているのです。

▼たった10分で完成。せいろで作る幸せ朝ごはん

せいろがあれば、パン、野菜、卵の朝食がたった10分の加熱で準備できます。パンが焼き立てのようにふわふわにあたたまり、朝から幸せな気分に。寒い季節の朝ごはんにオススメ。


▼短時間でぷりぷり◎せいろでカオマンガイ

冷たいご飯の上に下味をつけた鶏肉をのせて蒸し上げると、カオマンガイのできあがり。鍋や炊飯器を使わず、短時間でできるからとても便利です。ぷりぷり食感に蒸し上がった鶏もも肉はジューシーで食べ応えたっぷりです。


▼油なしでヘルシー!せいろで作るビビンパ

油で炒めるイメージのあるビビンパも、せいろで加熱すれば油なしでヘルシーに作れます。肉はやわらかくジューシーで、野菜は甘みが引き出されて深い味わいに。具材を重ねる順番を意識することがおいしく作るコツです。


日本の食文化に革新をもたらした2025年

「ワンプレートせいろ」は、日本の家庭料理に革新的な変化をもたらしました。効率性とおいしさ、健康と豊かさを両立させる新しい調理スタイルとして、2025年の食卓を最も劇的に、最も豊かに変えた調理法です。

時短、ヘルシー、簡単、映える……現代の食卓が求めるすべての要素を備えたせいろは、単なる一時的なブームではなく、これからの日本の食文化に定着していく調理法といえるでしょう。

食トレンド大賞2025・食トレンド予測2026を発表!


クックパッドでは毎年、その年を象徴する料理・食材のトレンドおよび翌年の流行の兆しがある料理・食材を選出する、「食トレンド大賞2025・食トレンド予測2026」を発表しています。
選ばれた料理や食材がなぜ注目されたのか、ブームのきっかけや今後のトレンド動向について解説しています。

「食トレンド大賞2025・食トレンド予測2026」の特設ページはこちら

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