
中華料理だけじゃない!暑さに負けない「空心菜」が夏の食卓の強い味方に
これまで中華料理店でしか見かけなかった空心菜が、スーパーの野菜売り場で普通に並ぶようになってきました。
2026年、空心菜は猛暑時代の救世主となる夏野菜として、食卓の定番になりそうです。
「中華料理の野菜」から「夏の定番野菜」へ
空心菜といえば、中華料理店でニンニクと一緒に炒められた一品を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし今、その立ち位置が大きく変わろうとしています。
クックパッドでの「空心菜」の検索頻度も年々上昇傾向にあり、家庭料理の食材として認知度が急速に高まっています。スーパーの野菜売り場で、小松菜やほうれん草と並んで空心菜が置かれている光景も、もはや珍しくありません。
猛暑にこそ元気に育つ野菜
その背景には、深刻な夏野菜不足があります。猛暑の影響で、トマトやキュウリなど従来の夏野菜の生育が不安定になり、価格も高騰。毎年のように「野菜が高い」というニュースが流れる夏が続いています。
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そんな中、熱帯アジア原産の空心菜は高温多湿な環境でこそ元気に育ち、価格も安定。暑ければ暑いほど旺盛に成長する空心菜は、まさに「猛暑に強い野菜」として、2025年の夏、大きな注目を集めました。
また、鉄分やカルシウム、ビタミンなど栄養価も豊富で、暑さでバテがちな夏の体にぴったりの野菜なのです。
家計を預かる立場からすると、この価格の安定性と栄養価の高さは非常にありがたいポイント。「今日は何を作ろうか」と悩んだ時に、空心菜は頼れる選択肢になります。
家庭菜園でも大人気、何度も収穫できる優等生
家庭菜園でも空心菜は大人気です。プランターでも簡単に育ち、1度の種まきで何度も収穫できるため、「育てて食べる」楽しさも味わえます。
大手100円ショップでも空心菜の種が販売されるなど、家庭菜園初心者でも気軽に挑戦できる環境が整っています。暑さに強く手間もかからない空心菜は、家庭菜園入門に最適な野菜といえるでしょう。
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意外と使い勝手が良い、アレンジ自在の万能選手
定番の炒め物はもちろん、サラダや浅漬け、ナムル、チヂミ、スープの具材など、意外と使い勝手が良いのも魅力です。
生のままサラダに加えれば、シャキシャキとした食感がアクセントになります。浅漬けにすれば、箸休めの一品として活躍。スープに入れれば、葉はやわらかく、茎はシャキシャキと、二つの食感が楽しめます。
▼揚げにんにくが絶品!シンプル空心菜炒め
材料と調理方法がシンプルだけれど、一度食べたら虜になる空心菜炒めのレシピ。空心菜をしっかり洗い、熱湯で軽く湯がいてから炒めます。こめ油できつね色に揚げたにんにくのトッピングが絶品!多めに乗せるとおいしさが倍増します。
▼ふんわりかき卵がおいしいスープ
卵のうまみで空心菜がおいしく食べられるスープです。オイスターソースで味付けた溶き卵にマヨネーズを加えることで、ふんわり食感のかき卵に。卵に味付けすることでスープのうまみが増し、少しクセのある空心菜を加えてもおいしく仕上がるそうですよ。
▼もちもち食感◎野菜たっぷりチヂミ
スタンダードな炒め物が続いたら、空心菜のたっぷり入れたチヂミはいかが?豚バラ肉と桜えびのうまみで、空心菜が1袋ぺろりと食べられます。表面はカリッと、中はもちもちとした食感のコントラストも魅力です。
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2026年、空心菜が夏の新定番に
来年は空心菜が、夏野菜の新定番として完全に定着する年になるでしょう。スーパーでの取り扱いがさらに増え、レシピのバリエーションも広がり、「夏といえば空心菜」という認識が当たり前になっていくはずです。
猛暑に強く、栄養価が高く、価格も安定していて、しかもおいしい。2026年からは、空心菜が、私たちの夏の食卓の強い味方になってくれることでしょう。
(TEXT:菱路子)
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