女性社長の出身大学ランキング 3位「早稲田大学」、2位「慶應義塾大学」、1位は?

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2025年11月28日 06:30  ITmedia ビジネスオンライン

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全国「女性社長」分析調査を実施

 帝国データバンクは、全国約120万社の事業会社を対象に、女性が社長(代表)を務める企業について分析を実施。その結果、国内企業の女性社長の割合は5年連続で過去最高を更新し、女性社長の出身大学は「日本大学」が最も多いことが分かった。


【画像】「女性社長の出身大学」ランキングを見る(20位→1位)


 2025年10月時点の国内企業における女性社長の割合は8.6%で、前年を0.2ポイント上回った。過去最高を更新したものの、依然として1桁台にとどまった。


 女性社長の出身大学で最も多かったのは、6年連続で「日本大学」(276社)だった。2位は「慶應義塾大学」(275社)、3位は「早稲田大学」(249社)、4位は「青山学院大学」(182社)と続き、首都圏の私立大学が上位を占めた。女子大学では「日本女子大学」(128社)が最多だったが、前年比7社減となり、9年連続で減少した。


 前年比で最も増加したのは「愛知淑徳大学」(26社、前年比30.0%増)だった。「富山大学」(22社、同29.4%増)や「香川大学」(21社、同23.5%増)など、上位20校のうち国公立大が6校を占めた 。


●業種別の女性社長比率は?


 業種別では「不動産」が最も高く17.4%だった。「サービス」(11.9%)、「小売」(11.1%)が続き、B2C業種で女性社長比率が高い傾向がみられた。


 その他の7業種は「全体」(8.6%)を下回った。特に「建設」は4.9%と最も低く、唯一5%を下回った。「製造」は5.8%で、27年連続で下から2番目となった。


 さらに細分類で見ると、「保育所」(39.6%)が最も高かった。以降「化粧品販売」(37.1%)、「美容業」(33.3%)といった美容関連業種や、「老人福祉事業」(33.0%)、「身体障がい者福祉事業」(27.2%)、「知的障害者福祉事業」(24.7%)などの社会福祉関連が上位を占めた。


 女性社長の年齢構成では「60〜64歳」(14.0%)が最多だった。「70〜74歳」(11.5%)は前年より低下した一方で、「75〜79歳」は上昇した。「75歳以上」は22.2%で、2020年時点(18.4%)から3.8ポイント増加した。なお、男女合計では「55〜59歳」(15.1%)が最も多かった。


 都道府県別では「徳島県」が12.3%で4年連続のトップとなった。四国地方では3県が10%を超え、全国的にも高い傾向が見られた。九州では「沖縄県」(11.8%)や「佐賀県」(11.1%)、東北では「青森県」(11.2%)が比較的高かった。


 一方で、最も低かったのは「岐阜県」「愛知県」(いずれも6.6%)で、下位5県は製造業の割合が高い中部・北陸エリアが目立った。


 本調査は2025年10月時点で、帝国データバンクが保有するデータベースを基に、全国約120万社(株式会社、有限会社、合同会社、合名会社、合資会社)を対象に実施した。



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