【楽天】入団時「想像できなかった」村林一輝大台突破「一番の思い」10年の歳月かみしめ来季こそV

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2025年12月01日 20:41  日刊スポーツ

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契約更改交渉に臨み、来季の目標に「優勝」と記した楽天村林(撮影・山田愛斗)

来季11年目で大台に到達した。楽天村林一輝内野手(28)が1日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、6700万円アップの年俸1億2500万円でサインした。


今季は137試合に出場し、144安打で初タイトルとなる最多安打賞。三塁手ではゴールデングラブ賞とベストナインに選出と、まさに飛躍の1年となった。15年ドラフト7位入団時の500万円から25倍となった年俸にも「まだまだです」と謙虚に精進する。


   ◇   ◇   ◇


村林が、ついに大台に到達した。1年目、プロの世界に足を踏み入れた時は「正直クビになるとも思うぐらいすごい世界に入ったな…」と思い知った。それから10年。自身初タイトルと年俸1億円超を獲得し「プロ入りした時には想像できなかった。少しずつ少しずつ積み上げてきて、周りの方がサポートしてくれたおかげでもある。順風満帆な野球人生では全然ないんですけど、それも自分らしいかな」と笑みを浮かべた。


今季は背番号「6」をつけ新たな気持ちで臨んだ。「自分としてはタフなシーズンになるとは思っていた」と覚悟していた。ドラフト1位ルーキー宗山の加入により、主戦場は昨季の遊撃から三塁に。日々の努力と流した汗は裏切らなかった。「その中でこういった結果を残せた。自分の精神的な成長も感じたし、タイトルも今年取り切れたというところにとても意味を感じています」と逆境をはねのけた。


10年の歳月を感じるできごとがあった。今季限りで、公私ともに慕う岡島豪郎さんがユニホームを脱いだ。「野球人としてももちろん、ひとりの人間としてもすごく尊敬できますし、兄貴肌で、みんなの頼れる『漢(おとこ)』って感じ。その姿を見られたのが僕の財産なので、野球人生に生かしていきたい」と大きな影響を与えてもらった。その背中を、今度は村林自身が若手に見せて行く番だ。


来季の目標は、色紙に力強く「優勝」の2文字を記した。「これが一番の思いです。もうそのままです」ときっぱり。日本シリーズはテレビで眺めていた。


「一番長くシーズンを過ごして、ファンの皆さんと優勝を分かち合えたらと強く思います」


個人タイトル、大台の次は、チームでの頂を目指す。【高橋香奈】

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